第11回 ステークホルダー・エンゲージメント・コントロールのインプット(2014.07.15)
◆ステークホルダー・エンゲージメント・コントロールのインプット
ステークホルダーマネジメントの連載では、
第1回 PMBOK(R)第5版で新知識エリアに
第2回 ステークホルダー特定
第3回、第4回 ステークホルダー・マネジメント計画
第5回、第6回 ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント
第7回 ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール
第8回 ステークホルダー特定のツールと技法
第9回 ステークホルダー・マネジメント計画のツールと技法
第10回 ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメントのツールと技法
について述べました。
本号では、PMBOK(R)第5版の『ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール』プロセスついて、再度、取り上げます。
◆『ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール』プロセス (監視・コントロール・プロセス群)
◎インプット ┐ ┌◎ツールと技法 ┐ ┌◎アウトプット
・プロジェクト │⇒│・情報マネジメント│⇒│・作業パフォーマンス情報
マネジメント計画書│ │ システム │ │・変更要求
・課題ログ │ │・専門家の判断 │ │・プロジェクトマネジメン
・作業パフォーマンス│ └・会議 ┘ │ ト計画書更新版
データ │ │・プロジェクト文書更新版
・プロジェクト文書 ┘ └・組織のプロセス資産更新版
『ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール』プロセスでは、以下の活動を行います。(PMBOK(R)から抜粋)
・ステークホルダーの総合的な関係を監視する
・ステークホルダーの関与を得るための計画を調整する
・ステークホルダー・エンゲージメント活動の効果を維持・向上させる
PMBOK(R)第5版では、今回の改訂で、それぞれの知識エリアの実行プロセス群は「マネジメント」、監視・コントロール・プロセス群は、「コントロール」の名称に統一されました。
そして、ほとんどの知識エリアのコントロールプロセス群にあるプロセスでは、
・インプットに作業パフォーマンスデータ
・アウトプットに作業パフォーマンス情報
があり、生データをツールと技法で加工した情報をアウトプットしています。そして、作業パフォーマンスデータは、統合知識エリアの実行プロセス群である『プロジェクト作業の指揮・マネジメント』のアウトプットです。
また、監視・コントロール・プロセス群は、プロジェクトの進捗・パフォーマンスの追跡、レビュー・調整などを行うプロセスであり、
・変更のコントロール、起こりうる問題の予測、そのための予防処置の提案
・プロジェクト・アクティビティの監視
などを行います。
つまり、各知識エリア(マネジメントする対象)について、監視、変更のコントロールを行うわけですので、必ず、インプットとしてその知識エリアの計画があって、その計画が計画通り実行されているかを監視し、変更があればコントロールを行い、起こりうる問題を予測し、そのための予防処置を提案するこということです。
◆インプットとして重要な計画書
従って、本プロセスのインプットである『プロジェクトマネジメント計画書』は、他の知識エリアの計画書、例えば、コミュニケーション・マネジメント計画書、品質マネジメント計画書も含まれていますが、もっとも重要な計画は、
『ステークホルダー・マネジメント計画書』
です。策定したステークホルダー・マネジメント計画書通り実行されているのかを監視し、もし、実行されていなかったり、期待されていたステークホルダーの関与が実現されていなかったら、計画を見直し(もちろん『ステークホルダー特定』もすべきです)、今後起こりそうな問題を予測し、他の知識エリアの計画書に反映する(正確に言えば、統合知識エリアの『統合変更管理プロセス』を経由します)ことが、コントロールです。
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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