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第4回 ステークホルダー・マネジメントの作戦(2014.02.21)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆ステークホルダー・マネジメントの作戦

PMBOKガイド(R)第5版は、ステークホルダー知識エリアがコミュニケーショ
ン知識エリアから独立し、10個の知識エリア、5つのプロセス群、47のプロセス
から構成されています。

前々回は、新しい知識エリアとなったステークホルダーマネジメントの立上げのプロ
セスである、「ステークホルダー特定」について、

前回からは、計画のプロセスである、「ステークホルダー・マネジメント計画」につい
て、述べています。

前回は、ステークホルダー・マネジメント計画の戦略には、以下の4つがあることを
述べました。

・そのポジションを維持する
・ステークホルダーの否定的な姿勢を肯定的な姿勢に変える
・ステークホルダーの支援への可能性を活性化する
・ステークホルダーの妨害の可能性を引き下げる

本号では、その続きについて述べます。

PMBOK(R)のステークホルダー・マネジメント計画書の項目は、以下の通りで
す。
・ステークホルダーの現在の関与度と望ましい関与度
・ステークホルダー間の相互関係
・ステークホルダーのコミュニケーション要求事項
・ステークホルダーに配布する情報(言語、書式、内容、詳細度)
・情報を配布する理由とステークホルダーの関与に及ぼすであろう影響
・情報を配布するタイミングと頻度

PMStyleでは、次の項目をステークホルダー・マネジメント計画書に含めています。
・ステークホルダー名
・ステークホルダーのポジション:ステークホルダーキューブにて分析した結果
・戦略:上記の4つから選択
・作戦:下記
・行動:作戦の具体的な行動
・いつ(タイミングと頻度)
・責任者

作戦は、次の4つから選択します。
・適合:ステークホルダーの要求を期待を把握し、それに適合する
・妥協:ステークホルダーと交渉したり、要求を変更するように陳情する
・放逐:ステークホルダーの要求と期待に「NO」を言う
・無視:答えを差し控える

これらの作戦は、ステークホルダーとは、顧客だけではなく、プロジェクトに反対し
ている役員や地元住民などを含めた利害関係者のことであり、そのステークホルダー
達への作戦も含んでいますので、お間違えなく。

それでは、次回は、「ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント」へと進
みます。

◆顧客(ステークホルダー)に関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「影響力の法則(R)」を活かすステークホルダーマネジメントの実践◆7PDU's
  日時・場所:【Zoom】2025年 02月 18日(火)9:30-17:30(9:20入室可)
      【Zoomハーフ】2025年 01月 08日(水 )13:00-17:00+3時間
     【Zoomナイト】2025年 01月 29日(水)31日(金) 19:00-21:00+3時間
       ※Zoomによるオンライン開催です
       ※ナイトセミナーは、2日間です
       ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/influence20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
  ※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定・プロジェクトのパラメータ
 ・(演習2)ステークホルダーリスト
3.影響力の法則(R)
 ・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する
 ・コンセプチュアルスキルとは
 ・本質を見極める
 ・洞察力を高める
5.ステークホルダーと良い関係を作る・WinWinの関係
 ・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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