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イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

第8回 ステークホルダー特定のツールと技法(2014.06.24)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆ステークホルダー特定のツールと技法

ステークホルダーマネジメントの連載では、

第1回 PMBOK(R)第5版で新知識エリアに

第2回 ステークホルダー特定

第3回第4回 ステークホルダー・マネジメント計画

第5回第6回 ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント

第7回 ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール

の概要について述べました。

第7回では次号から、「ステークホルダーマネジメント」セミナーの中で取り扱っていますケースについて、取り上げていきます。

と述べましたが、それらは後にし、本号では、PMBOK(R)第5版のステークホルダー知識エリアの立上げプロセスである『ステークホルダー特定』プロセスのツールと技法について取り上げます。

◆『ステークホルダー特定』プロセス(立上げプロセス群)

◎インプット    ┐ ┌◎ツールと技法    ┐ ┌◎アウトプット
・プロジェクト憲章 │ │・ステークホルダー分析│⇒└ステークホルダー登録簿
・調達文書     │⇒│・専門家の判断    │
・組織体の環境要因 │ └・会議        ┘
・組織のプロセス資産┘

アウトプットである『ステークホルダー登録簿』には、以下の項目を記載します。
・識別情報:氏名、職位、プロジェクトでの役割など
・評価情報:ステークホルダーの要求事項・期待、プロジェクトに及ぼす影響など
・ステークホルダー分類:プロジェクトの内部か外部か、支持・中立・抵抗か

そして、プロジェクライフサイクルにおいて、もっとも利害関係が最大になるのはいつかなど、分析した結果も記載し、プロジェクトライフを通じて、新しいステークホルダーを特定したり、評価情報を更新することで、プロジェクトマネジメント計画に反映していくための重要なインプットとなります。

つまり、立上げプロセスで1度実施すれば、OK!ではなく、プロジェクトライフサイクルを通じて実施する必要があります。かと言って、毎日やりましょう!ってことにはなりませんので、そのタイミングを統合知識エリアのマネジメント計画やステークホルダーマネジメント計画などで、決めておきます。

それでは、ステークホルダー登録簿を作成するためのツールと技法である『ステークホルダー分析』を見てみましょう。

PMBOK(R)第5版では、以下のように定義しています。

ステークホルダー分析は、定量的情報及び定性的情報を系統的に収集・分析し、プロジェクトの期間を通じて、誰の関心を考慮すべきかを決める技法のことである。

そして、その手順は以下の通りです。

1.すべてのステークホルダー、関連情報を特定する
2.戦略を決めるためにステークホルダーの影響力や支援の内容を分析する
3.主要なステークホルダーが、様々な状況でどのように対応する可能性があるかどうかを評価する

上記手順の2.3.を行うために、以下の分類モデル(2次元のグリッドで4象限に分類)を挙げています。

a.プロジェクトに対する権限レベルと関心度
b.プロジェクトへの関与度(積極的に参加しているか)とプロジェクトの計画や実行に対する影響度
c.権力(自分の意思を他に押しつける)と正当性(プロジェクト参加の妥当性)

PMstye推奨ツールは以下の通りです。詳細は各コラムをご覧ください。

◆手順1,2
 PMの道具箱 第53回 ステークホルダー一覧表

◆手順2
 PMの道具箱 第10回 ステークホルダー影響グリッド

◆手順2,3
 PMの道具箱 第55回 ステークホルダーキューブ


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       ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/influence20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
  ※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定・プロジェクトのパラメータ
 ・(演習2)ステークホルダーリスト
3.影響力の法則(R)
 ・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する
 ・コンセプチュアルスキルとは
 ・本質を見極める
 ・洞察力を高める
5.ステークホルダーと良い関係を作る・WinWinの関係
 ・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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