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第2回 ステークホルダー特定(2014.02.05)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆ステークホルダー特定

PMBOKガイド(R)第5版は、ステークホルダー知識エリアがコミュニケーション知識エリアから独立し、10個の知識エリア、5つのプロセス群、47のプロセスから構成されています。

前回は、第4版からの変更点を、述べました。

本号では、新しい知識エリアとなったステークホルダーマネジメントの立上げのプロセスである、「ステークホルダー特定」について、述べます。

ステークホルダーマネジメントは、以下の4つのプロセスから成っています。

・立上げプロセス群    ステークホルダー特定
・計画プロセス群     ステークホルダー・マネジメント計画
・実行プロセス群     ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント
・監視・コントロールプロセス群
             ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール

第4版では、「ステークホルダー特定」は、コミュニケーション知識エリアのプロセスであり、本プロセスのアウトプットである

・ステークホルダー登録簿
・ステークホルダー・マネジメント戦略

は、「コミュニケーション計画」プロセスのインプットとなっていました。
つまり、第4版では、ステークホルダーのマネジメントは、ステークホルダー・マネジメント戦略を策定し、コミュニケーションにて実現するようなプロセスの流れになっていました。

また、本プロセスのツールと技法は、第4版では

・ステークホルダー分析
・専門家の判断

でした。

第5版では、「ステークホルダー特定」プロセスは、

プロジェクト活動に影響を与える、もしくは影響を受ける人、またはグループを特定し、プロジェクトの成果に対する利害、関与度などを分析するプロセス

と記述されていますが、インプットなどは、以下の通りであり、第4版とほとんど変わっていません。

◎インプット
・プロジェクト憲章
・調達文書
・組織体の環境要因
・組織のプロセス資産

◎ツールと技法
・ステークホルダー分析
・専門家の判断
・会議            ←←第5版で追加されました

◎アウトプット
・ステークホルダー登録簿
          →→ステークホルダー・マネジメント戦略が削除されました

また、ステークホルダー分析のツールとして、以下のグリッドやマトリクスがあり、こちらも第4版とほとんど変わりはありません。

・権力と関心度のグリッド
・権力と関与度のグリッド
・関与度と影響度のグリッド
・突出モデル(意志を通す力、直ちに処置する必要性、参加の妥当性のマトリクス)

PMstyleでは、コラム『PMの道具箱』にて、ツールの説明を掲載していますので、詳細は以下をご覧ください。

第10回 ステークホルダー影響グリッド

第18回 ステークホルダー分析
  
第53回 ステークホルダー一覧表
  
第55回 ステークホルダーキューブ

次回は、ステークホルダー登録簿をインプットとした、「ステークホルダー・マネジメント計画」プロセスへと進みたいと思います。

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  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
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4.概念的に考えて具体的に行動する
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 ・本質を見極める
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5.ステークホルダーと良い関係を作る・WinWinの関係
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6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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