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第10回 ステークホルダー影響グリッド (2008.11.14)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆ステークホルダー影響グリッド

ステークホルダー影響グリッドは、プロジェクト・チーム全体(ここではすべてのステークホルダーを含んでいます)を把握し、どこを改善すべきかを検討するためのツールです。
ステークホルダーとは、プロジェクトと利害関係のある人またはグループのことであり、母体組織、ベンダー、顧客などのステークホルダーで構成されるプロジェクトの活動におけるプロジェクトとステークホルダーとの関係視覚的に表すツールであり、ステークホルダーがプロジェクトの成功に与えるべき影響度を表します。

プロジェクトを成功させるためには、ステークホルダーの目標、ニーズなどを把握し、その影響を理解し、ステークホルダーとの関係をマネジメントする必要がありますが、そのステークホルダーとのコミュニケーションを計画するための情報を提供するツールです。

ステークホルダー影響グリッドは、「ステークホルダーのコミットメント」を横軸、「プロジェクトの成功のために必要なステークホルダーによるサポートの重要性」を縦軸にとって、各ステークホルダーを円でプロットします。円の大きさはステークホルダーの影響度を表します。

    

1象限:サポートの重要性の高いステークホルダーで現在のコミットメントも高い
    コミットメントを維持してもらうステークホルダーマネジメントが必要

2象限:サポートの重要性の高いステークホルダーだが現在のコミットメントは低い
    今後、1象限に移るようにプロジェクト実行中でのステークホルダーマネジメントが必要

3象限:サポートの重要性の低いステークホルダーで現在のコミットメントも低い
    特に問題はないが、この象限に影響力の大きいステークホルダーが存在する場合は、その影響力を発揮してもらうためにも4象限に移動するようなマネジメントが有効な場合がある

4象限:サポートの重要性の低いステークホルダーだが現在のコミットメントが高い
    ステークホルダーBは、影響力が大きいので、コミットメントを維持してもらうためのステークホルダーマネジメントが必要

このように、ステークホルダーの現在の状況を分析し、チームメンバーでステークホルダー影響グリッドを作成することによって、ステークホルダーへの認識の統一をすることができます。
また、それぞれのステークホルダーがあるべき位置(象限)をチームメンバーでプロットすることで、現在の位置との間にギャップのあるステークホルダーに対して、プロジェクトへの参画意識を高めるためのステークホルダーマネジメントの計画を作成していきます。

ぜひ、ステークホルダー分析のツールとして、ステークホルダー影響グリッドを利用してください。

◆顧客(ステークホルダー)に関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「影響力の法則(R)」を活かすステークホルダーマネジメントの実践◆7PDU's
  日時・場所:【Zoom】2024年 05月 09日(木)9:30-17:30(9:20入室可)
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     【Zoomナイト】2024年 04月 10日(水)12日(金) 19:00-21:00+3時間
       ※Zoomによるオンライン開催です
       ※ナイトセミナーは、2日間です
       ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/influence20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
  ※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定
 ・(演習2)ステークホルダーリスト
3.影響力の法則(R) ・影響力とは何か?
 ・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する・コンセプチュアルスキルとは
 ・本質を見極める
 ・洞察力を高める
5.ステークホルダーと良い関係を作る
 ・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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