プロジェクト品質の家（３） | PMstyleコラム

プロジェクト品質の家
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◆プロジェクト品質の家（QFD：Quality Function Deployment）（３）

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プロジェクト品質の家は、顧客の期待をスコープに取り込むためのツールであり、プロジェクトの立上げで使います。

顧客の期待を、１）の部分に記載していきますが、顧客の期待、顧客の声とはどのようなものなのでしょうか。

通常、顧客は、求めている機能を満たす成果物（サービスなども含む）のみを期待していると考えられますが、それだけではありません。

例えば、これまで納期通り成果物が納められているので、今回も納期通りであるだろうという納期に対する安心感や、プロジェクトの進捗状況を定期的に、しかも正確に知らせてくれるであろうという信頼憾、要求以上のものを作ってくれるのではないかというサプライズ、それから、不具合のない製品がベストですが、不具合が発生してもすぐに対応するスピード感などかもしれません。

これらのことは、明確に言語化、文書化されるものではなく、顧客へのインタビューや営業などのステークホルダーからの情報から得ることができるものです。

一般的には、顧客がプロジェクトマネジメントに求めるものとして、次の７点が挙げられています。

・説明責任（アカウンタビリティ）
・情報の共有
・明確な計画（レスポンスビりティ）
・コンティンジェンシー計画
・コミュニケーションルール
・マネジメントルール
・成果物の評価方法

つまり、成果物以外に成果物の作成プロセスや、プロジェクトマネジメントについても含めて、顧客の期待をどのように達成していくかを考える必要があります。

プロジェクト品質の家は、この達成方法を、プロジェクトの計画を立てる前に、プロジェクトの立上げ段階でプロジェクトプロジェクトの方針として明確にしてい来ます。

次回は、プロジェクト品質の家の２）についてです。

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。