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第６２回　ＳＰＭシート（５）ターゲット日付とタイムライン（2014/05/27）

プロジェクトマネジメントオフィス　鈴木　道代

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◆ＳＰＭシート（４）プロジェクト目標とタスクの関連

PMstyleでは、２０１１年から『シンプルプロジェクトマネジメント』セミナーを開催しています。

小規模なプロジェクトにおいて、メンバーがセルフマネジメントによって作業を自律的に行い、過剰な管理はしないシンプルなマネジメントについて解説しています。

その中では、、『オーナーシップ』というマネジメントの考え方を取り入れ、すべてのアクティビティや要素成果物はタスクオーナー（メンバー）にアサインされ、タスクオーナーは、説明責任、実行責任、権限を持ち、アクティビティや要素成果物について、プロジェクトマネジャーやリーダーはタッチしませんので、リスクマネジメントについては考えません。

そして、Ａ４　１枚のスプレッドシートであるＳＰＭシートで計画を作成し、進捗を管理します。ここまでは、第５８回にて書きました。

　ＰＭの道具箱（５８）　ＳＰＭシートとは

ＳＰＭシートは、次のＳＴＥＰで作成します。
第５９回では、ＳＴＥＰ１：ヘッダー
第６０回では、ＳＴＥＰ２：オーナー
第６１回では、ＳＴＥＰ４：プロジェクト目標、ＳＴＥＰ５：主要タスク、
　　　　　　　ＳＴＥＰ６：目標とタスクとの関連
について書きました。

ＳＴＥＰ１：ヘッダー　　　　　ＰＭの道具箱（５９）ヘッダーに書くこと
ＳＴＥＰ２：オーナー　　　　　ＰＭの道具箱（６０）オーナー
ＳＴＥＰ３：マトリクス
ＳＴＥＰ４：プロジェクト目標 　ＰＭの道具箱（６１）プロジェクト目標とタスクの関連
ＳＴＥＰ５：主要タスク
ＳＴＥＰ６：目標とタスクとの関連
ＳＴＥＰ７：ターゲット日付
ＳＴＥＰ８：タスクのタイムライン
ＳＴＥＰ９：タスクのオーナー
ＳＴＥＰ１０：定性的なタスク
ＳＴＥＰ１１：コスト
ＳＴＥＰ１２：プロジェクトサマリーと今後の予測


本号ではＳＴＥＰ７のターゲット日付に何を記載するのかを解説します。

ここには、ＳＴＥＰ５：主要タスクを実施する予定日程の軸を記載します。
枠としては、１２個程度ありますので、１年のプロジェクトであれば、○月〜○月、３か月〜６ヶ月程度のプロジェクトであれば、月単位、もしくは半月単位を記載します。

シンプルプロジェクトの場合、タスクをタスクオーナーに任せますので、ターゲット日付に週を記載することは、あまり、お薦めではありません。

そして、次に、ＳＴＥＰ８：タスクのタイムラインを記入しますが、その際に、タスクを担当する予定のタスクオーナーが、該当するターゲット日付と交差するセルに「○」印を記入します。

タスクオーナーには、説明責任、実行責任、権限が任せられますので、タスクオーナーが責任を持って、そのタスクをその日付にて完成させますということをコミットするわけです。

ただし、小規模プロジェクトの場合、プロジェクトへの参加はパートタイムで行うことが多いため、他の業務や他のプロジェクトの状況によっては、タスクを遂行することができなくなる場合も予想されます。

そのため、ＳＴＥＰ９：タスクのオーナーには、第１位のタスクオーナーに、「Ａ」印、そのタスクオーナーがタスクを遂行できなくなった場合にタスクを遂行する責任のある第２位のタスクオーナーに「Ｂ」印を記載します。

それでは、次回は、ＳＴＥＰ１０：定性的なタスクに進みます。


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• 一覧
• 第６１回　ＳＰＭシート（４）プロジェクト目標とタスクの関連（2014/05/21）
• 第６３回　ＳＰＭシート（６）定性的タスク（2014/06/03）

著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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