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イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

第60回 SPMシート(3)オーナー(2014/04/11)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆SPMシート(3)オーナー

PMstyleでは、2011年から『シンプルプロジェクトマネジメント』セミナーを開催しています。

小規模なプロジェクトにおいて、メンバーがセルフマネジメントによって作業を自律的に行い、過剰な管理はしないシンプルなマネジメントについて解説しています。

その中では、、『オーナーシップ』というマネジメントの考え方を取り入れ、すべてのアクティビティや要素成果物はタスクオーナー(メンバー)にアサインされ、タスクオーナーは、説明責任、実行責任、権限を持ち、アクティビティや要素成果物について、プロジェクトマネジャーやリーダーはタッチしませんので、リスクマネジメントについては考えません。

そして、A4 1枚のスプレッドシートであるSPMシートで計画を作成し、進捗を
管理します。ここまでは、第58回にて書きました。

 PMの道具箱(58) SPMシートとは

SPMシートは、次のSTEPで作成します。
第59回では、STEP1:ヘッダーについて書きました。

STEP1:ヘッダー     PMの道具箱(59)ヘッダーに書くこと
STEP2:オーナー
STEP3:マトリクス
STEP4:プロジェクト目標
STEP5:主要タスク
STEP6:目標とタスクとの関連
STEP7:ターゲット日付
STEP8:タスクのタイムライン
STEP9:タスクのオーナー
STEP10:定性的なタスク
STEP11:コスト
STEP12:プロジェクトサマリーと今後の予測


本号ではSTEP2のオーナーに何を記載するのかを解説します。

ここには、プロジェクトの作業を担当する人(タスクオーナー)を記載します。
プロジェクトは、チームメンバーで作業をしますので、そのメンバーの名前です。

カスタマードリブンチーム(CDT)で作業を進めるのであれば、顧客もタスクオーナーとなります。

カスタマードリブンチームについてはこちらをご覧ください。

PMの道具箱(32) カスタマードリブンチーム

また、チームメンバーは、次のスキルセットを揃えることが重要と言われています。

・プロジェクトで必要な専門スキルを持ったメンバー
・コミュニケーションスキルのあるメンバー
・問題解決スキルを持ったメンバー

これらのスキルをすべて持ったメンバーが必要なのではなく、このスキルをメンバーで補完し、チームでスキルセットがそろっていればOKです。

詳しくはこちらをご覧ください。

PMの道具箱(50) チームの作り方

そして、SPMシートでは、チームメンバーを4人まで、せいぜい5人程度(1列増やします)までがSPMシートでマネジメントできる限界と考えています。
そのチームメンバーがタスクオーナーであり、SPMシートの右下に記載します。

それでは、次回は、STEP4:プロジェクト目標に進みます。


◆関連セミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆コンセプチュアルなプロジェクトマネジメントのポイント   ◆7PDU's 
   日時・場所:【Zoom】2024年 11月 05日(火)9:30-17:30(9:20入室可)
       【Zoomハーフ】2024年 12月 18日(水)13:00-17:00+3時間
      【Zoomナイト】2025年 01月 22日(水)24日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは、2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、演習、ディスカッションを行います 
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_pm.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【カリキュラム】                     
   1.VUCA時代に必要なコンセプチュアルなプロジェクトマネジメント
   2.プロジェクトへの要求の本質を反映したコンセプトを創る
   3.コンセプトを実現する目的と目標の決定
   4.本質的な目標を優先する計画
   5.プロジェクトマネジメント計画を活用した柔軟なプロジェクト運営
   6.トラブルの本質を見極め、対応する
   7.経験を活かしてプロジェクトを成功させる
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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