◆ステークホルダーマネジメント計画(2)
第53回では、ステークホルダー知識エリアの立上げプロセスであるステークホルダ
ー特定のアウトプットであるステークホルダー登録簿として、PMstyleで使っている、
ステークホルダー一覧表について、第54回では、ステークホルダーマネジメント計
画について取り上げました。
第55回では、ステークホルダー分析のツールとして、ステークホルダーキューブを
取り上げました。
第53回 ステークホルダー一覧表
第54回 ステークホルダーマネジメント計画
第55回 ステークホルダーキューブ
第54回のステークホルダーマネジメント計画では、ステークホルダー影響グリッド
によるステークホルダー分析からの計画立案について、書きました。
第10回 ステークホルダー影響グリッド
今回は、ステークホルダーキューブによるステークホルダー分析からの計画立案につ
いて、取り上げます。
ステークホルダーキューブでは、次の3次元にて、ステークホルダーを分析します。
・ステークホルダーがプロジェクトに対して妨害する可能性
・ステークホルダーがプロジェクトに対して支援する可能性・
・プロジェクトに対して、肯定的か否定的か
この3軸を考えますと、最もマネジメントが必要なステークホルダーは、
・妨害する可能性:高
・支援する可能性:高
・プロジェクトに対して:否定的か
であり、妨害する可能性を下げるか、プロジェクトに対して肯定的になってもらうよ
うなマネジメントを行います。
そのためには、なぜ、プロジェクトに対して、否定的なのかを考え(推定し)、相手
の世界を理解することが必要です。
相手の世界を理解し、相手が大切にしているものは何か、プロジェクトに対して肯定
的になってもらうためには、相手との交換価値は何なのかを考えていき、それをコミ
ュニケーションにて実現していくことになります。
相手の世界を理解し、交換価値を考えることについては、『影響力の法則』のコラム
をご覧ください。
影響力の法則
続きは、次回に。
◆顧客(ステークホルダー)に関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ステークホルダーマネジメント~良好な人間関係を築きプロジェクトを成功させる◆7PDU's
日時・場所:【ZOOM】2021年 04月 20日(火)〜21日(水)
13:30-17:00(13:20入室可)
※ZOOMによるオンライン開催です。2日間に分割して開催します
※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/stake20.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント」
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダー分析の手法
3.ステークホルダーの期待をマネジメントする
4.ステークホルダーのプロジェクトへの協力を得る
5.ステークホルダーと交渉する
6.ステークホルダーエンゲージメントを計画する
7.ケース
・顧客とのよい関係を作る
・上位組織を動かす
・チームを結束させる
8.ステークホルダーマネジメントの難しさ
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鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
本連載は、PM養成マガジン購読にて、最新記事を読むことができます。