◆ステークホルダーマネジメント計画(3)
今回は、ステークホルダーマネジメント計画の3回目です。
前回は、ステークホルダーキューブで分析した
・妨害する可能性:高
・支援する可能性:高
・プロジェクトに対して:否定的か
の、最もマネジメントが必要なステークホルダーについて、
・妨害する可能性を下げる
・プロジェクトに対して肯定的になってもらう
ためのマネジメントについて、取り上げました。
また、なぜ、プロジェクトに対して、否定的なのかを考え(推定し)、相手の世界を理解し、交換価値を考え、コミュニケーションにて実現していくようなマネジメントを行うと述べました。
それでは、他のステークホルダーに対して、どのようなマネジメントを行うのでしょうか。
基本的には、ステークホルダーマネジメントには、次の4つの戦略があります。
・ポジションを維持する
・否定的な姿勢から肯定的な姿勢に変える
・支援への可能性を活性化する
・妨害の可能性を引き下げる
そして、そのための作戦として
・適合する
・妥協する
・放逐する
・無視する
があり、プロジェクト期間中にどのような行動をとるのかを決め、コミュニケーションとして、実現していきます・
コミュニケーションには、相互作用プロセス、意味伝達プロセス、影響プロセスの3つのプロセスがあり、この3つのプロセスを駆使し、ステークホルダーへのマネジメントを実施します。
コミュニケーションの3つのプロセスについては、詳しくは
PMの道具箱 第4回 コミュニケーションとは
をご覧ください。
◆顧客(ステークホルダー)に関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ステークホルダーマネジメント~良好な人間関係を築きプロジェクトを成功させる◆7PDU's
日時・場所:【ZOOM】2021年 04月 20日(火)〜21日(水)
13:30-17:00(13:20入室可)
※ZOOMによるオンライン開催です。2日間に分割して開催します
※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/stake20.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント」
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダー分析の手法
3.ステークホルダーの期待をマネジメントする
4.ステークホルダーのプロジェクトへの協力を得る
5.ステークホルダーと交渉する
6.ステークホルダーエンゲージメントを計画する
7.ケース
・顧客とのよい関係を作る
・上位組織を動かす
・チームを結束させる
8.ステークホルダーマネジメントの難しさ
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鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
本連載は、PM養成マガジン購読にて、最新記事を読むことができます。