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OODAループは、誰もが行っていることであり、自然に概念と形象の世界を往復をしています。形象の世界だけのループではありません

第183話 コンセプチュアルな人々(6)OODAループ(2024/06/25)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木道代

◆OODAループ

PMstyleでは、
PDCAとOODAの統合によるコンセプチュアルプロジェクトマネジメント

セミナーを、2016年から開催しています。

混沌とした明日に何が起こるかもわからないVUCAの時代において、前提条件が変わるプロジェクトが多くなり、計画を作成すること自体が困難になってきました。
VUCAとは、変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字をとった言葉であり、2016年の世界経済フォーラムで提唱されています。

そのような時代でも、計画がないとプロジェクトを進めることはできません。そのため、計画を細かく作成し厳密に管理することで変化に対応する方法と、何が起こるか分からないからこそ、計画は大まかに作成し、現場で変化に対応する方法の2つの方向性があります。
前者ではPDCAによるマネジメント、後者は大まかな部分がPDCA、変化に対応する部分がOODAによるマネジメントを行うことが適切と考えられます。

OODAループについては、下記コラムをご覧ください。

 PMスタイル考 第115話:PDCAからOODAへ

 PMの道具箱
  第113回 OODAサイクル(1)〜PDCAとOODAの統合

上記セミナーは、年に数回程度、細々と、公開セミナーを開催しています。研修のご依頼もあり、何度か開催しました。

その中では、OODAループのステップ、

┌→Observe(観察):とにかくよく相手を観察する   ←形象の世界
│ Orient(方向づけ):過去の経験や知識を総動員して、何をすべか状況判断をする │                          ←概念の世界
│ Decide(決定):決定する            ←概念の世界:仮説
└─Act(実行):実行する              ←形象の世界:検証

について解説し、そのステップをエクスサイズにて実践しています。
最初は、概念の世界や形象の世界についての解説をせずに、どちらかというと具体的であったリとか、洞察とか、概念的に考えて具体的に行動する、との話をしています。そして、コンセプトの有無で、このステップがぶれるかぶれないかが決まりますね、という話をします。
最後に、コンセプチュアルスキルの解説をし、その後、演習を行います。

演習では、プロジェクトのWBSを作成し、そのWBSのどの部分をOODAループで行うかを決めていただき、その理由とOODAループのステップを考えていただいています。

どの部分をOODAループで行うのかは考え方次第ですので、その理由が明確であれば、どんな回答も間違いではありません。
ただ、何となく、という理由ではなく、この部分は複雑さが大きく、不明確な点が多いため、PDCAで細かい作業計画を立てることができない、また作業計画を立てるよりは、方向性を決め、仮説検証を素早く回すことの方が効率がいい、などの理由があることが重要です。この点は、アジャイル開発と似通っているところがありますね。

◆アマゾンのレビュー

また、OODAループの下記の書籍を著者は書いています。

プロジェクトを成功に導く OODAループ入門

アマゾンのレビュー(抜粋)に

表現が抽象的に感じられ、実感としてほとんど分かりませんでした。正直、グダクダ言われなくても、そんなん仕事や生活でやってるやん! レベルでした

とありました。素晴らしいコメントです。OODAループは、誰もが行っていることなのです。
ただ、方向づけでは、過去の経験や会社の資産など、参照すべきポイントを定義しています。そしてすぐ実行するのではなく、行動を決定(決心)し、その後、具体的な行動を決めて実行するところがポイントで、この部分が仮説検証になっています。検証で「×」であれば、決定の概念の世界に戻って、新しい仮説を立てるのです。
すぐに他の具体的な行動を実行するのではありません。方向性との整合を保つために、決定に戻るところがポイントです。

つまり、自然に概念の世界と形象の世界を往復をしています。OODAループでは、この往復が重要なのです。

OODAループを実行している人は、コンセプチュアルな人々です。

◆関連セミナー

━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆コンセプチュアル思考のポイントと活用〜VUCA時代の思考法   ◆7PDU's
  日時・場所:【Zoom】2026年 04月 23日(木)9:30-17:30(9:20入室可)
      【Zoomハーフ】2026年 02月 21日(土)13:00-17:00+3時間
     【Zoomナイト】2026年 03月 04日(水)06日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは、2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります
        ※少人数、双方向にて、個人ワーク、ディスカッションを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【カリキュラム】                           
   1.コンセプチュアル思考のイメージ(アイスブレーク、講義)
   2.コンセプチュアル思考を実践してみる(個人ワーク)
   3.コンセプチュアル思考の原理を学ぶ(ワークの振返り、講義)
   4.コンセプチュアル思考の実際(講義)
   5.コンセプチュアル思考で変化に対応する
    (個人ワーク、グループディスカッション)
   6.コンセプチュアル思考で不確実性に対応する
    (個人ワーク、グループディスカッション)
   7.コンセプチュアル思考を応用した活動(まとめ)
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入門編はこちらです。
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◆コンセプチュアルスキル入門〜本質を見極め、行動するスキル   ◆(7PDU's)
  日時・場所:【Zoom】2026年 04月 16日(木) 9:30-17:30(9:20入室可)
      【Zoomハーフ】2026年 05月 13日(水)13:00-17:00+3時間
     【Zoomナイト】2026年 02月 25日(水),27日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは、2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
        ※少人数、双方向にて、演習、ディスカッションを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
  主催:プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
          「プロジェクトマネジャーのためのシステム思考
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 【カリキュラム】
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる〜ケーススタディ
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得

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