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第113回 OODAサイクル(1)〜PDCAとOODAの統合(2018/09/25)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代
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本号では、計画のできないプロジェクトに対する有効な方法として、OODA(ウーダ)サイクルをご紹介します。

OODAは、米国空軍パイロットのジョン・ボイド氏が提唱した思考法、意思決定理論で、従来の計画中心である消耗戦ではなく、機動戦を想定している戦術です。

空軍パイロットは、机上の計画に則って、相手を攻撃するのではなく、相手の出方や周りの環境、相手と自分のスキル、現在の状況によって、攻撃方法や回避方法などを変えないと、すぐやられてしまいます。

時間をかけて進めることができる消耗戦では、計画の精度と管理の適切さが成功のポイントになり、PDCAが求められ、組織が中心です。
反して、機動線では臨機応変が求められ、人間中心であり、如何にサイクルを早く回せるかがポイントになります。

その中で、ジョン・ボイド氏は、Observe(観察)、Orient(方向づけ)、Decide(決定)、Act(行動)の4ステップからなるOODAサイクル理論を確立しました。
また、退役後は、戦争だけではなく、ビジネスにもそのサイクルを活用することを提唱しています。

そのOODAサイクルは、次の4ステップで進めます。

●OODAサイクル
┌──────────┬─────────────────────┐
│観察(Observe)   │とにかくよく相手を観察し、どこに重心や致命│
│          │的脆弱性があるか見抜く          │
├──────────┼─────────────────────┤
│方向づけ(Orient) │過去の経験や知識を総動員して、何をすべか状│
│          │況判断をする               │
├──────────┼─────────────────────┤
│決定(Decide)   │決定する                 │
├──────────┼─────────────────────┤
│行動(Act)     │行動する                 │
└──────────┴─────────────────────┘

また、PDCAサイクルは次のとおりです。

●PDCAサイクル
┌──────────┬─────────────────────┐
│計画(Plan)    │ゴールを決め、課題に対する解決策を考え、そ│
│          │の方策を計画として作成する        │
│          │計画通り進行できているという基準を作成して│
│          │おく                   │
├──────────┼─────────────────────┤
│実行(Do)     │計画通り実行する             │
│          │ただし、計画をさらに具体化した作業手順を考│
│          │え、作業手順に従い、実行する  ̄ ̄ ̄ ̄  │
├──────────┼─────────────────────┤
│チェック(Check)  │計画で作成した基準を満たしているかどうかを│
│          │チェックする               │
├──────────┼─────────────────────┤
│改善する(Actiono) │チェック結果を踏まえ、改善案を考え、次のサ│
│          │イクルを実行する             │
└──────────┴─────────────────────┘

さて、昨今、計画をたてることが困難なプロジェクトをどのように進めていくかが問題になってきています。

例えば、
・全く、先を読むことができない
・自分たちの先が読めても、競合の動きによって、大きく変えないといけない
・意思決定すべき人たちにはそれらの経験が無く、現場からの情報を上げて、意思決定し、現場に下ろしているが、そのタイムロスが大きすぎる
・現場は具体的な情報をあげるが、意思決定すべき人が欲しい情報と異なる
などです。

そこで、計画を作成できる部分をベースライン計画にて作成し、PDCAサイクルにて進め、その中の現場での実行が重視される部分である作業手順はOODAサイクルにて進めていくという方策が、適していると考えられます。

次回からは、もう少し、OODAサイクルについて、詳しくご紹介します。

【参考文献】
OODAループ「超」入門 著:夕撃旅団 パンダ・パブリッシング

米軍式「人を動かすマネジメント」 著:田中靖浩 日本経済新聞出版社

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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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