第34回 マイナスからの出発(2020.07.03)
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◆マイナスからの出発
ステークホルダーマネジメントやクリティカルシンキングセミナーにおいて、古い友人の以下の話をすることがあります。
中学時代のクラス会に最近参加するようになり、親しく話すようになった女子がいます。その友人のことが中学時代あまり好きではなく、ほとんど話しかけることはありませんでした。もちろん、お弁当を一緒に食べたり、お手洗いに一緒に行くこともありませんでした。
クラス会において、どうしてもその友人と話す必要があり話したところ、「あれっ?いい人じゃんか」と思ったのです。中学当時、その友人が私に意地悪をしたわけではありませんので、なぜ疎んでいたのだろうと疑問に思いました。
いろいろ考えてみたところ、少し前までは女優の小池栄子さんのことがあまり好きではありませんでした。が、「クレージージャーニー」やバラエティ出演などで、コメント、アシストが適切でいいタレントだな、と思うようになり、どちらかと言うと、今は、好きなタレントになりました。
友人のことが、なぜ、好きじゃなかったのだろう、と考えたところ、目が大きくて自信満々、人を見下すような感じ、なところだと、たどりついたのです。中学の友人は、小池栄子さんにそっくり。その頃から、そのようなイメージの女性をあまり好きではなかったことがわかりました。
この雑談から分かることが3つあります。以下は、明確にはセミナーでお伝えしていませんが、気づいていただきたいことです。
1.今の時代のこと(小池栄子さん)を昔に持っていって考えてみると、昔の疑問の理由がわかる場合があります。
(昔の話を今に持ってきても同じです)
2.思い込みで判断(自信満々、見下す)せず、とりあえず試してみない(話す)と本当かどうか分からない。
3.誰かから避けられているような気がする場合は、タレントの好みを聞いてみる。(人の好き好きは年をとってもあまり変わりません)
3.の状況は、相手が重要なステークホルダーの場合は、大変であり、ステークホルダーマネジメントはマイナスからの出発です。せめて、ゼロにするために、相手の世界を理解することから始めてみましょう。
下記コラムもご参照ください。
第15回 相手を嫌う理由は相手の世界によって変わる
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※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
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主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
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2.ステークホルダーの特定・プロジェクトのパラメータ
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3.影響力の法則(R)
・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する
・コンセプチュアルスキルとは
・本質を見極める
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5.ステークホルダーと良い関係を作る・WinWinの関係
・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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