No56. ステークホルダーの期待のマネジメント《PMstyle》(2016.07.01)
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【目的】ステークホルダーとの良好な関係をつくり、それを維持する
【用途】プロジェクトへの理解や協力をステークホルダーから得る
【効用】ステークホルダーとの良好な関係が、プロジェクト完了後も継続する
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◆ステークホルダーマネジメント
PMBOK(R)第5版では、新しい第10の知識エリアとして、「ステークホルダーマネジメント」が誕生しました。
プロセスは、以下の4プロセスです。
・立上げ:ステークホルダー特定 ← 第4版では、「コミュニケーション」知識エリア
・計画 :ステークホルダー・マネジメント計画
・監視 :ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール
・実行 :ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント
← 第4版では、「コミュニケーション」知識エリアにあり、
名称は、「ステークホルダーの期待のマネジメント」
第4版であれ、第5版であれ、どちらにせよ立上げにおいて、ステークホルダーを特定し、ステークホルダーが求めている情報などを提供することで、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、そのことによって、プロジェクトへの協力を得ることをもくろみます。
何を提供し、どんな協力を得るのかをステークホルダーマネジメント計画で立案し、実行プロセスにおいて、順次、提供し、そして、より協力・情報を得ます。
プロジェクト側からのステークホルダーに要望する協力・情報は、プロジェクト側が求めることですので、明確にすることができ、チーム内で共有することもでき、そして協力を依頼することができます。
ですが、こちらから提供するステークホルダーが望む情報とは、どんな情報なのでしょうか?
◆ステークホルダー望む情報
明確にステークホルダーが要求することに対しては、提供することができますが、それだけで、ステークホルダーは本当に満足するのでしょうか?
ステークホルダーが望む情報は、
なぜ、それが必要なのか
本当にその情報を求めているのか
それに付随する情報の方が、本当は重要なのではないのか
他に必要なものがあるけれど、それは無理とあきらめているのでは?
など、を洞察することによって、ステークホルダーの期待が何かを考え、その期待に沿うものを提供します。そのことで、互恵性や返報性によるプロジェクトへの協力を得ることができます。
そのためには、ステークホルダーの背景や立場を考える必要があります。ステークホルダーの背景や立場については、「影響力の法則」を参照してください。
そして、ステークホルダーの期待をステークホルダーマネジメント計画に従って、実現していくことが、
第4版「ステークホルダーの期待のマネジメント」であり、
第5版「ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント」です。
エンゲージマネジメントについては、下記のコラムをご参照ください。
PMの道具箱
第65回 コミュニケーションログとエンゲージメントマネジメント
エンゲージメントを得るために、ステークホルダーの期待を把握してみましょう。
◆関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「影響力の法則(R)」を活かすステークホルダーマネジメントの実践◆7PDU's
日時・場所:【Zoom】2025年 02月 18日(火)9:30-17:30(9:20入室可)
【Zoomハーフ】2025年 01月 08日(水 )13:00-17:00+3時間
【Zoomナイト】2025年 01月 29日(水)31日(金) 19:00-21:00+3時間
※Zoomによるオンライン開催です
※ナイトセミナーは、2日間です
※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/influence20.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント」
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定
・(演習2)ステークホルダーリスト
3.影響力の法則(R) ・影響力とは何か?
・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する・コンセプチュアルスキルとは
・本質を見極める
・洞察力を高める
5.ステークホルダーと良い関係を作る
・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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