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第96回 ゲームストーミング(3)〜プラス・デルタ(2017/05/09)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代
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◆ゲームストーミング(3)〜プラス・デルタ

PMの道具箱シリーズでは、現在、書籍「ゲームストーミング」について取り上げています。

ゲームストーミング
(著:デイブ・グレイ他、出版:オライリー・ジャパン、監訳:野村恭彦、2011)

本号では、閉幕の手法である「プラス・デルタ」を取り上げます。

「プラス・デルタ」は、教訓を集めるツールです。

通常、プロジェクトでは、過去から学ぶをモットーに、立上げ時や計画時に、類似プロジェクトの教訓を参考にします。

PMBOK(R)のプロジェクトマネジメントは、立上げプロセス群、計画プロセス群、実行プロセス群、監視コントロールプロセス群、終結プロセス群に大きく分かれ、プロジェクトを立ち上げた後は、PDCAループを回し、そして、終結プロセス群への進みます。大きなPDCAループにおいては、教訓は、プロジェクト終結時に振返り(反省会)を行い集めます。

ですが、そのPDCAループの中においても、振返りは必要です。例えば、計画プロセス群において、計画作成が適切だったかどうかを振返り、改善点が見つかれば、改善を行うための振返りです。監視コントロールプロセス群であれば、進捗管理を行いますが、その中で、問題解決だけではなく、特に問題はないけれど、パフォーマンスをより上げるために、来週から改善したいことの検討などです。

その場合、大がかりに会議を開くのではなく、進捗会議の中で、うまくいったことや改善したいことなどを話し合うツールとして、「プラス・デルタ」は適しています。
ホワイトボードまたは、フリップチャートに、司会進行役が「T」の字を大きく書き、左上には、+(うまくいったこと)、右上には、三角形(改善すべきこと)と見出しを書きます。参加メンバーは、これからも続けたいこと、これから直したいことについて、フリートークを行い、司会進行役が発言を左、もしくは右にどんどん記入していきます。


───────────────┬─────────────────
  +(うまくいったこと)  │    △(改善すべきこと)
───────────────┼─────────────────
・スケジュールが守れた    │・○○の作業が遅れ気味だった
・メンバーが積極的に動いた  │・方向性がはっきりせず、判断に迷った
・会議の開始時間が守れた   │・指示内容に勘違いがあった
・・・            │・・・

否定するのではなく(×ではなく△)、チームでの話し合いの中で、あるメンバーだけが気づいていたことをチームで共有することや、改善したい点についてのアイデアだしなど、チーム育成にも向いています。

Keep、Problem、Tryについて話し合うKPT(けぷと)と似ていますが、「プラス・デルタ」は話し合いの内容を2つに分けて表示するだけですので、より簡単に、より短時間で使えるツールです。

話し合いで出てきたことを、「プラス・デルタ」にて、描いてみませんか?
新たな意見や気づきが出てくるのでないでしょうか。

下記コラムでも振返りのツールについて、取り上げていますので、ご参照ください。

PMの道具箱

 第72回 振返りのフレームワーク:KPT(けぷと)

 第78回 レッスンズラーンド(教訓)


◆参考資料
ゲームストーミング」(著:デイブ・グレイ他、出版:オライリー・ジャパン、監訳:野村恭彦、2011)

プロジェクト品質マネジメント」(著:ティモシー・J・クロッペンボルグ、ジョーゼフ・A・ぺトリック)

◆関連するセミナーを開催します
╋【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
 ■ プロジェクト知識マネジメント〜質の高い振返りでプロジェクトを変える◆7PDU's
  日時・場所:【東京】2019年 03月 26日(火)  10:00-18:00(9:40受付開始) 
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            大阪市中央公会堂(大阪市北区)
  講師:鈴木 道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMP、PMS)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/lesson20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
 【カリキュラム】
 1.振返りとマネジメント
 2.組織レベルの振り返り方法
 3.プロジェクト・業務レベルの振り返りの方法
 4.個人レベルの振り返り
 5.3つのレベルの振返りを統合し、ナレッジとする
 6.プロジェクトのタイプと振り返りの目的と方法
  ・ルーティン
  ・クリエイティブルーティン(アジャイル)
  ・イノベーション
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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