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第115回 OODAサイクル(2)〜観察(Observe)は具体的なモノを見る(2018/10/09)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代
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前号では、、米国空軍パイロットのジョン・ボイド氏が提唱した思考法、意思決定理論である、OODAサイクルの概要、「Observe(観察)」、「Orient(方向づけ)」、「Decide(決定)」、「Act(行動)」の4ステップをご紹介しました。

   第113回 OODAサイクル(1)〜PDCAとOODAの統合(2018/09/25)

また、消耗戦では、計画の精度と管理の適切さが成功のポイントになり、PDCAが求められますが、OODAサイクルは、臨機応変が求められる機動戦に適し、人間中心であるため、如何にサイクルを早く回せるかがポイントとなります。

そこで、計画のできないプロジェクトに対する有効な方法が、OODA(ウーダ)サイクルであることをご紹介しました。
本号では、「観察(Observe)」をご紹介します。

●観察(Observe)は具体的なモノを見る
OODAサイクルの第1ステップは、「観察(Observe)」であり、とにかくよく相手を観察し、どこに重心や致命的脆弱性があるか見抜くステップです。
とにかく、「見る」ということであり、現場、現物、現実、現象を観察します。プロジェクトでは、観察するポイントは以下のとおりです。

・組織内観察:プロジェクト状況、組織内の状況など
・外部環境観察:ステークホルダーの状況、競合の状況、ビジネスの状況など

では、何を観察するのかというと、プロジェクトマネジメントをOODAサイクルにて、実行するわけですので、基本的には、PMBOK(R)の知識エリアについての状況は観察する必要があります。

また、OODAサイクルは機動戦に向いているわけですので、そんなに悠長に観察を続けることはできませんし、次のステップのOrient(方向づけ)、Decide(決定)、Act(行動)のために観察を行っています。したがって、観察するポイントは、プロジェクトによって、異なっています。

プロジェクトで実現したいこと、つまり、目的や目標、コンセプトなどの展開状況を観察し、このあと、どのように進むべきかを次のステップ「方向づけ(Orient)」で検討します。

コンセプトについては、以下のコラムをご参照ください。

 コンセプチュアルスタイル考 第15話:コンセプトを作る

また、通常、OODAサイクルにて、人間は行動していますが、反射行動は、ぱっと行動を決めていますので、「Observe(観察)」、「Act(行動)」の2ステップであり、「Orient(方向づけ)」、「Decide(決定)」のステップをとばしていることになります。

たとえば、

・Observe(観察):子供が歩道から車道に飛び出す
・Act(行動):母親はすぐに追いかけて、抱っこして歩道に戻る
       2度と飛び出さないようにと怒る(さとす)

というステップであり、危ない場合は、それを避けるという反射行動です。

では、車が近づいているかどうかについて、考えないのか、については次のステップの「方向づけ(Orient)」にて、次号で考えてみましょう。


【参考文献】
OODAループ「超」入門 著:夕撃旅団 パンダ・パブリッシング

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  6.OODAとアジャイルプロジェクトマネジメント
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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