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第116回 OODAサイクル(3)〜方向づけ(Orient)は状況判断をする(2018/11/06)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代
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1回目では、、米国空軍パイロットのジョン・ボイド氏が提唱した思考法、意思決定理論である、OODAサイクルの概要、Observe(観察)、Orient(方向づけ)、Decide(決定)、Act(行動)の4ステップをご紹介しました。
2回目では、Observe(観察)についてご紹介しました。

第113回 OODAサイクル(1)〜PDCAとOODAの統合

第115回 OODAサイクル(2)〜観察(Observe)は具体的なモノを見る

本号では、次のステップであるOrient(方向づけ)をご紹介します。


●方向づけ(Orient)は状況判断をする
OODAサイクルの第2ステップは、「方向づけ(Orient)」であり、過去の経験や知識を総動員して、何をすべか状況判断をするステップです。

第1ステップの観察(Observe)では、とにかくよく相手を観察し、どこに重心や致命的脆弱性があるか見抜きました。その観察結果や次のポイントから洞察を行い、何をすべきかを判断します。その状況判断は、観察で得た形象の世界の情報に対して、

ポイントは以下のとおりです。

・文化的伝統:どのような組織文化を持っているか、どのような風土か
・従来の経験:これまでのしてきた経験から考えるとどのような方向付けが望ましいか
・新しい情報:観察(Observe)で新規に得た情報から考えられる方向性は何か。方向づけのステップにおいて、新たな観察が必要になった場合は、第1ステップに戻り、観察を行い、そこで得た新たな情報も含んで判断を行います。
・世襲資産:これまでに得られている資産(知識)から考えられる方向性は何か
・分析・統合:データの分析結果はどうか、統合すると、どのような方向性が望ましいか

さて、前号では、危ない場合は、それを避けるという反射行動をご紹介しました。

・Observe(観察):子供が歩道から車道に飛び出す
・Act(行動):母親はすぐに追いかけて、抱っこして歩道に戻る
       2度と飛び出さないようにと怒る(さとす)

つまり、反射行動は、「Orient(方向づけ)」、「Decide(決定)」のステップをとばしています。

反射行動ではなく、OODAサイクルを回して行動するとしますと、Orient(方向づけ)として考えることは、

・文化的伝統:母親としてどうすべきか、この地域としての考え方はどうか
・従来の経験:母親としての経験、これまで生きていた経験から、車道に飛び出すと危ない
・新しい情報:子供が飛び出した、すでに歩道から1m以上飛び出している、車幅は3m
・世襲資産:この道路は制限速度が30キロの道路であり、スピードを出す車はあまり通らない
・分析・統合:上記の情報から、車にひかれる危険性は少ない道路なので、子供の手を引っ張って、歩道に戻すよりも、追いかけて、一緒に向こう側に渡った方がいい。ただし、車が近づいていないか、駐車場などから車が出てこないかを確認する必要があり、観察ステップに戻り、車を確認する。その結果、車が来ていないことがわかり、判断は妥当だと考えます

次回は、次のステップの「Decide(決定)」について、ご紹介します。

【参考文献】
OODAループ「超」入門 著:夕撃旅団 パンダ・パブリッシング

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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