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第101回 ゲームストーミング(7)〜円グラフアジェンダ(2017/08/29)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代

◆ゲームストーミング(7)〜円グラフアジェンダ

PMの道具箱シリーズでは、現在、書籍「ゲームストーミング」について取り上げています。

ゲームストーミング」(著:デイブ・グレイ他、出版:オライリー・ジャパン、監訳:野村恭彦、2011)

本号では、開幕のためのゲームであり、ファシリテーションでは会議プロセスが重要ですが、その中の時間管理に有効なゲームとして、「円グラフアジェンダ」を取り上げます。

円グラフは英語ではパイチャートであり、「パイチャートアジェンダ」とも呼ばれています。「円グラフチャート」という名前より、なんだか、楽しそうで、パイチャートの方が私は気に入っていますが。

ゲーム「パイチャートアジェンダ」は、次のように進めます。

1.ホワイドボードなどに円を描きます。
  円全体360度が会議予定時間を示します。

2.円の中央に会議の目的やゴールを記入し、それを達成するための議題を決めます。

3.議題の優先順位の高い順や、発散・収束のプロセスを考慮し、議題の順番を円の  周辺に時計の0分の場所から時計回りに記入します。

4.そして、各議題に割り当てる時間を決め、円グラフを分割します。

会議などを効率的に進めるためには、会議の目的やゴールや会議の進め方や、現在、何を話し合っているのか(どのプロセスなのか)などを参加者が共有・合意していることが重要であり、「パイチャートアジェンダ」はそれらを視覚的に認識することができる大変便利なツールです。
もちろん、決めるのは、司会者や上位者ではなく、全員で決めていきます。

そして、リスト形式で列挙されているアジェンダとの相違点は、次の2点です。

・視覚的に時間と優先順位が強調されている
・各議題が会議全体の一部として割り当て時間によって重要度が表現されている

会議の時間が60分であり、会議が正時に開始されているのであれば、時計の長針と会議の進行予定が全く同じですので、アナログ世代にはとても分かりやすいですね。デジタル世代や、会議室にデジタル時計がある場合などは、効果が少し下がるようかもしれませんが、全体での位置づけ、全体での割合などを感覚的に感じてもらうためにも有効ではないでしょうか。

◆参考資料
プロジェクトを変える12の知恵」(著:影山 明、出版:日経BPマーケティング)


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       ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
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6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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