第28回 カレンシーとは何か(2019.10.29)
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10月11日(金)に、PMAJ関西例会にて、「影響力の法則(R)を活かすステークホルダーマネジメント」の話を1時間半しました。
影響力の法則については、こちらをご覧ください。
講義内容は、ステークホルダーマネジメント、影響力の法則(R)、概念的に考えて具体的に行動する、です。メインは、影響力の法則(R)ですが、1時間程度では全容を話す時間はありませんので、概要と演習中心に行いました。
影響力の法則(R)は、権限の及ばない人に動いてもらうために、互恵性(返報性:ギブアンドテイク)を使います。まず、自分が相手に何を渡すのか(ギブ)、それが相手の心の的に当たれば、相手は動いてくれる(テイク)ことになります。
演習では、次のステップで相手に渡すものを考えていただきました。
1.誰をどのように動かしたいか
2.これまで誰と何を交換したのか
・渡したものは相手の心の的に当たったかどうか
3.相手をどれくらい理解しているのか
・主要な役割と責任範囲
・仕事上のプライオリティ
・・・
4.カレンシー(交換価値:相手に渡すもの)は何か
演習は個人ワークで行い、その後、お隣同士の方で、簡単なセッションをしていただきましたが、やはり、関西の方は、すぐにお隣の方との話が活発に始まり、どうしても短時間で止めなければならず、とても、申し訳ありませんでした。
皆さん、どのように対応すれば良いのかわからないステークホルダーが多く、ある方は、年下の上司の方で、こちらに気を使って、直接ではなく遠回しに仕事を頼んでくる人がいる、直接言ってくれてこちらは全く気にしないのに。。とおっしゃっていました。
これから、いろいろなカレンシーを試してみます、ともおっしゃっていました。
そして、最後の挨拶で、PMAJ関西の担当の方が、「鈴木講師へのカレンシーとして拍手をお願いします。」とおっしゃったのがとても印象的でした。
普通は、講師にできるだけいい話をしてもらうために、カレンシーは最初に渡すべきだと考えがちなのですが、カレンシーは蓄積されますし、その担当や参加された方とこれで金輪際、死ぬまで会うことがない、というわけでもありませんので、講演最後にいただいたカレンシーは、次、お会いした時に大変有効でしょう。
カレンシーとは何か、また、どのように使うのか、を講義ではお話しましたが、すぐに実践いただいてとても嬉しく感じました。
これは、概念的に考えて、具体的に行動する、にもつながる話ですね。
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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