No52. 報奨にてモチベーションを向上する《一般》(2016.02.10)
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【目的】個人とチームに感謝を示し、モチベーションの向上を図る
【用途】プロジェクト期間中(プロジェクト終結だけとは限らない)
【効用】より協力を得ることができ、これからのプロジェクトが成功する
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◆報奨にてモチベーションを向上する
報奨は、チームマネジメントの重要な要素です。
報奨には、公式、非公式、有形、無形の報奨がありますが、ラフなコミュニケーションにて、かつ思いがけないタイミングの無形の報奨がモチベーションの向上に最も効果があると言われています。
それでは、報奨にはどんなものがあるのでしょうか。
1.無形の報奨
・業績に対する感謝をできれば、フェースツーフェースにて、バーチャルチームであれば、メール、電話にて示します。たとえ、ささいなことでも明白に示し、それを 継続する
・状況報告レポートのドキュメント類やミーティングなどで、役職や役割ではなく、氏名(バイネーム)を使う
・書面にて、チームメンバーの上位者に、チームの業績、成果を報告する
・公式な会議において、チームメンバーのプロジェクトへの貢献を感謝する
・進捗会議やプロジェクトレビューなどにおいて、個人やチームの成果について議論する
・マネジメント会議や顧客との打合せの際には、プロジェクトチームの代表として参加してもらう
・チームの内での責任範囲を広げる
・謝意の表明として、何らかの証明書やグッズ(ペン、バッジなど)を作成し、渡す
上記の報奨は、頻繁に行うことが有効だと言われていますが、もし、自分がメンバーだったら、嬉しいのかどうかの観点から考え、実行するのが良いのではないでしょうか。そして、相手を理解することを、次に、考えましょう。
2.公(おおやけ)の有形の報奨
・チームで計画した、プロジェクト成功を記念するイベントや祝典
・個人やチームに対する賞の授与(組織の内外を問わない)
・衣服、食べ物、その他の景品などの誰もが価値を認める賞品
・旅行や国際会議・トレーニング参加などへの支援
・昇進や責任範囲・業務範囲の拡大
上記のような金銭的なコストがかかる報奨は、個人やチームを高く称賛する場合などには特に有効と言われています。が、イベントや商品などが好まれないものの場合、かえって、モチベーションを下げてしまいます。
3.非公式の有形の報奨
・給料増額の提案
・ボーナスやストックオプションなどの金銭的報酬
・食事やイベントのチケットなどの提供
チームメンバーの力を最上限に活かすためには、上記の報奨にてモチベーション向上を図ることが重要です。
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ステークホルダーマネジメントでは、報奨をカレンシーと考え、ステークホルダーに動いてもらうことを考えましょう。
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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