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第3回 問題設定を疑う(2019.10.11)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆前提を疑う

◆問題設定を疑う

PMstyleでは、「クリティカルシンキング入門」セミナーを定期的に実施しています。
その中では、クリティカルシンキングのポイントとして、次の3つのポイントを解説しています。

1.7つの心構え
2.合理性を疑う
3.思考を疑う

本連載では、上記のポイントについて、身近なことで使う例を取り上げています。
本号では、「2.合理性を疑う」の中の、「問題設定を疑う」を取り上げます。

さて、クリティカルシンキングを、ロバート・エニス氏は、

『何を信じ、何を行うかの決定に焦点を当てた、合理的で内省的な思考』

と定義しています。何を信じ、何を行うかの決定をするための思考法です。
何をよりどころとして考え、そして、どんな行動をするのかを決めるのです。

そこで、PMstyleでは、よりどころを合理性と内省とし、自分で考え、その考えを疑うことが、そのよりどころになり、自分で考えた結果だから、自信をもって行動できる、と考えています。

本号では、そのよりどころとして、まず考えている問題が正しいかどうかを考えてみることを取り上げます。

解決したい問題が目の前にありますが、まず、考えたいことは、その問題を解決して、どこへ行きたいか、です。今ある問題は、どこへ向かっていくための障害なのか、そこは、目指しているところなのか、どうかです。

例えば、プロジェクトであれば、目的がありますので、その目的へ向かってプロジェクトを進めていますが、そこへ向かうためには、目の前の問題を解決する(障害を乗り越える)ことが必要なのかどうか、です。会議で話題に上がっているから、いつか解決しないといけない問題だから、という程度でその問題を解決する必要はありません。プロジェクトの目的を実現することが最優先ですので、目の前の問題を解決することは得策ではないのです。

それでは、次に、プロジェクトの目的を実現するために、その問題は解決すべき案件だったとします。目的は、例えば、「新製品○○を開発することで自社の技術力を市場に訴える」ことだったとします。そのためには、ある部品の技術レベルが高いことが必要で、発注したメーカーはその技術レベルをクリアできない、という問題があったとします。そのメーカーに発注した部門、一緒に開発しているメンバー、メーカーの社員にとっては大問題ですが、全く異なる部品を開発しているメンバーにとっては、それは問題ではないかもしれません。

誰にとっての問題なのか、が問題なのです。
横から、発注部門の責任だ、と茶々を入れているだけなのは、クリティカルシンキングとは程遠い思考です。
ただ、プロジェクトチームとして、プロジェクトの問題として捉えれば、全く異なる部品を開発しているメンバーにとっても、プロジェクトの目的を実現できないことは大問題ですので、何か支援できないか、何か解決の一助にならないのかを考えることがクリティカルシンキングです。

自分の問題として捉えることができるのかどうか、他人ごとなのか、自分ごとなのかを疑ってみましょう。自分ごとであれば、深く、広く考えてみましょう。

◆関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆クリティカルシンキング入門             ◆7PDU's
  日時・場所:【東京】2020年 02月 19日(水)10:00-18:00(9:40受付開始)
            ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)
        【大阪】2019年 11月 11日(月)10:00-18:00(9:40受付開始)
            大阪市中央公会堂(大阪市北区)
  講師:鈴木 道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/critical.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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  【カリキュラム】                           
   1.クリティカルに考えるとは
   2.ロジカルシンキング
   3.何を疑うのか(合理性)
   4.何を疑うのか(内省)
   5.クリティカルシンキングの4ステップ
   6.具体的状況におけるクリティカルシンキング演習
   7.クリティカルシンキング総合演習              
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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