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第103回 ゲームストーミング(8)〜ギブアンドテイクマトリクス(2017/10/06)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代
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◆ゲームストーミング(8)〜ギブアンドテイクマトリクス

PMの道具箱シリーズでは、現在、書籍「ゲームストーミング」について取り上げています。

ゲームストーミング」(著:デイブ・グレイ他、出版:オライリー・ジャパン、監訳:野村恭彦、2011)

本号では、探索のためのゲームであり、ステークホルダー同士の協力関係を可視化するゲームである、「ギブアンドテイクマトリクス」を取り上げます。

通常、プロジェクトの立上げ時に実施するステークホルダー分析では、ステークホルダーを特定し、そのステークホルダーはプロジェクトに対して、何を期待しているのか、また、プロジェクトはそのステークホルダーにどんな行動を期待するのかを分析します。つまり、ステークホルダーのプロジェクトへの協力関係を築くために、プロジェクト対ステークホルダーでどんな価値交換をするのかを考えます。

ギブアンドテイクマトリクスでは、プロジェクトとステークホルダーではなく、ステークホルダーの動機やステークホルダー相互の関係を明らかにすることが目的です。
ステークホルダー同士がお互いにどんな価値を与え合えるかということを知り、その価値交換をこれから行うことで協力関係、信頼関係を築いていくための情報の共有と意思決定です。
そして、本音にて、実行することで、リアルチームとしてのチームビルディングともなります。

リアルチームについては、こちらのコラムをご覧ください。

 はじめてのプロジェクトマネジメント
   第27回 リアルチームを作る

ギブアンドテイクマトリクスは、ステークホルダーを縦軸と横軸の両軸に記入し、縦軸のステークホルダーから横軸のステークホルダーに与えることができる価値を交差するセルに記入していきます。同じステークホルダーが縦軸と横軸に交差する対角線のセルには、プロジェクトに対して、そのステークホルダーが求めるものを記入します。つまり、プロジェクトに対する期待を記入します。

そして、縦軸のステークホルダーから横軸のステークホルダーに提供する価値は、質問をしながら記入していきます。

 →TO
 ┌───┬───┬───┬───┬───┬───┐
↓│   │ A │ B │ C │ D │ E │
F├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
R│ A │期待 │価値 │価値 │価値 │価値 │
O│   │   │A→B│A→C│A→D│A→E│
M├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
 │ B │   │期待 │   │   │   │
 ├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
 │ C │   │   │期待 │   │   │
 ├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
 │ D │   │   │   │期待 │   │
 ├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
 │ E │   │   │   │   │期待 │
 └───┴───┴───┴───┴───┴───┘

少人数のリアルチームにて、プロジェクトを進めていく場合、立上げ時にチームメンバーが集まり、ワークショップにて作成してはいかがでしょうか?

◆参考資料
プロジェクトを変える12の知恵」(著:影山 明、出版:日経BPマーケティング)


◆関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ステークホルダーマネジメント〜相手の世界を理解し、信頼関係を築く◆7PDU's
  日時・場所:【東京】2018年 12月 06日(木)10:00-18:00(9:40受付開始)
           ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)
        【大阪】2018年 01月 22日(月)10:00-18:00(9:40受付開始)
           大阪市中央公会堂(大阪市北区)
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/stake20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダー分析の手法
3.ステークホルダーの期待をマネジメントする
4.ステークホルダーのプロジェクトへの協力を得る
5.ステークホルダーと交渉する
6.ステークホルダーマネジメントを計画する
7.ケース
 ・顧客とのよい関係を作る
 ・上位組織を動かす
 ・チームを結束させる
8.ステークホルダーマネジメントの難しさ
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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