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第2回 プロダクトマネジメントとリーダーシップ(2012.06.05) 2/3

新井 宏征


◆プロダクトマネジメントにおけるマネジメントとリーダーシップ

マネジメントとリーダーシップの違いを、プロダクトマネジメントの文脈で整理したものが次の図である。

    


まず、マネジメントとリーダーシップにおいて、それぞれ何を対象とするのかという点で比較してみると、マネジメントは製品や製品ラインが対象になる。新製品の開発や、既存の製品ラインの管理などを考えるのはマネジメントの範疇になる。一方、リーダーシップでは、チームメンバーが対象となる。後述するように、さまざまな役割を持つチームメンバーを、企業やチームが描くビジョンを、製品を通して実現しようと動機づけをするのがリーダーシップの役割である。

また、マネジメントとリーダーシップの違いをtransactionalとtransformationalという言葉を使って区別する場合もある。transactionalとは、もう一方のtransformational「変革的な」と対比して用いられている意味合いが強いと思うが、「日常業務に関する」という意味合いで使われている。つまり、リーダーシップとは会社を変革していくための役割(transformational)を期待されているものであり、マネジメントは、日常的な業務を遂行していくための役割(transactional)を期待されているものである。

この違いはリーダーシップ研究の権威であるジョン・コッターの考え方の影響を受けているものだと思われる。コッターによると、マネジメントとは現在のシステムが機能し続けるように複雑さに対処することであり、一方、リーダーシップとは現在のシステムを変革していくことであるとしている。

言い換えれば、リーダーシップとは意思決定を行うことと関連し、マネジメントとは意思決定されたものを実行していくことと関連するものだととらえることができるだろう。意思決定については、さまざまな手法が紹介されているが、例えば” The Product Manager's Handbook”では、次のプロセスを紹介している。もちろん、ここに挙げたプロセスに基づいて実施すれば良い意思決定ができるほど単純なものではないが、参考までに紹介しておく。

(1) 意思決定に関連する課題や目標などを定義する
(2) 適切なデータを収集する
(3) 複数の解決策案を考える
(4) それぞれの解決策を評価する
(5) 適切な解決策を選択する
(6) 選択した解決策を元に行動する
(7) 行動した結果を評価する

   

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著者紹介

新井 宏征

SAPジャパンにて、BI関連のソフトウェア導入業務に従事した後、2007年よりシンクタンク勤務後、2013年に独立。主に法人関連分野のコンサルティング業務に従事。主な著書に『スマートグリッドの国際標準と最新動向2012』、『グーグルのグリーン戦略』、訳書に『プロダクトマネジャーの教科書』、『90日変革モデル』などがある。
Facebook上でプロダクトマネジメントのグループも管理している。

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