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No59. 定性的リスク分析《一般》(2018.11.13)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木道代

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【目的】プロジェクトリスクを評価し、優先順位を付ける

【用途】プロジェクトリスクの大きさを評価する、

【効用】重大リスクを特定し、計画、実行、コントロールに反映することができる、

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◆定性的リスク分析

これまで、プロジェクトリスク知識エリアの
リスクマネジメント計画」プロセス
リスクの特定」プロセス
について、取り上げました。

本号では、次に続く「定性的リスク分析」プロセスを取り上げます。
本プロセスでは、前プロセスで作成したリスク一覧のリスク事象について、リスクの重大性、緊急性、大きさを評価します。

もちろん、「リスクマネジメント計画」で定義しましたリスクマネジメントの方針、影響度と発生確率の評価方法とツールに従い、評価を行います。

発生確率は、通常、次のような3つのランクに評価します。しきい値は、「リスクマネジメント計画」プロセスで決めておきます。
評価は、プロジェクトチームで行い、チームメンバーの合意を得うことが重要です。なぜならば、人によっては高リスク、別にとっては、低リスクと考えているとしますと、チームで統一のリスクマネジメントができないからです。

・高:50%程度の発生確率
・中:10%〜50%までの発生確率
・低:10%未満の発生確率

また、影響度も次のような3つのランクに評価します。もちろん、ランク分けについても、「リスクマネジメント計画」プロセスで決めておきます。

・高:プロジェクト目標(スコープ、スケジュール、コスト、リソース)に変更が必要
・中:プロジェクト目標に変更はないが、再計画が必要である
・低:目標や計画に重大な変更がない

そして、下記のようなリスク表を作成し、リスクマトリクスにマッピングします。

┌─┬─────────────┬────┬────┬──────┐
│ │リスク事象        │発生確率│影響度 │リスクスコア│
├─┼─────────────┼────┼────┼──────┤
│1│担当するメンバーが忙しい │中(2)│高(3)│  6   │
├─┼─────────────┼────┼────┼──────┤
│2│調達品納入遅れ      │中(2)│中(2)│  4   │
├─┼─────────────┼────┼────┼──────┤
│3│テスト装置が入手できない │低(1)│低(1)│  1   │
└─┴─────────────┴────┴────┴──────┘

リスクマトリクス
┌──────────┬────┬────┬────┐
│高(3)      │    │  A │  A │
├──────────┼────┼────┼────┤
│中(2)      │    │    │  A │
├──────────┼────┼────┼────┤
│低(1)      │ C  │    │    │
├──────────┼────┼────┼────┤
│↑発生確率/影響度→│低(1)│中(2)│高(3)│
└──────────┴────┴────┴────┘
そして、リスクマトリクスにリスク事象をマッピングし、下記のような方針にて対策の必要性を考えます。
もちろん、どのエリアに対して下記の対策を行うかは、「リスクマネジメント計画」プロセスにて定義しておきます。

A:対策・監視が必要
B.監視を行う
C.リスク表に掲載のみ

対応が必要と評価されたリスクについて、次にプロセスの「リスク対応計画」にて、対策を立案します。

また、後続プロセスの「定量的リスク分析」は、大規模プロジェクトや危険性の高いプロジェクトにおいて、リスクの原因や発生確率を定量化、分析し、理影響をシミュレーションなどで影響を測るプロセスですので、通常のプロジェクトでは実施しないことが多いようです。

それでは、対応策については次号にします。

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  1.リスクに対する正しい知識を身につける
  2.リスクモニタリングを推進する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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