No42. 要求事項収集(1)《PMstyle》(2015.12.08)
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【目的】顧客が要求するプロジェクトのアウトプットが何かを理解する
【用途】プロジェクトの立上げと計画時に顧客の要求を明白にする
【効用】顧客のニーズとビジネス価値に合致した成果物を提供できる
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◆要求事項収集
PMBOK(R)ガイド第5版のスコープ知識エリアのプロセスは、つまり、スコープを計画、コントロールするプロセスは、以下の6プロセスです。
・計画プロセス群
5.1 スコープ・マネジメント計画
5.2 要求事項収集
5.3 スコープ定義
5.4 WBS作成
・監視・コントロール・プロセス群
5.5 スコープ妥当性確認
5.6 スコープ・コントロール
計画プロセスの最初のプロセス「スコープ・マネジメント計画」では、顧客からの要求事項をどのようにスコープに取り込み、作り込んでいくのか、その計画をどのように作るのかを計画する「スコープ・マネジメント計画書」と顧客から要求事項をどのように収集するのかを計画する「要求事項マネジメント計画書」を作成します。
そもそも、プロジェクトとは、段階的詳細化をしながらスコープを完成していく活動ですので、初期計画では、その時点で収集した要求事項からスコープを計画し、その後、詳細化する段階においても顧客の要求事項を収集する必要があるはずですので、それらを「要求事項マネジメント計画書」「スコープ・マネジメント計画書」に盛り込んでおいて、プロジェクト実行中に詳細化のための活動を行い、WBSを詳細化、スケジュールを詳細化するという流れになっています。
◆顧客ロードマップ
ところで、PMstyleでは、要求事項マネジメント計画書として、「顧客ロードマップ」というツールを推奨しています。
・何のために、要求事項を収集するのか
・顧客の声として何を収集すべきか
・いつ収集するのか
・誰が収集するのか
・どんな質問をするのか
・誰に質問するのか
などを決めておき、実行するためのツールです。
詳細はこちらをご覧ください。
PMの道具箱 第2回 顧客ロードマップ
要求事項についての詳細は次回に。
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講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
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1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定
・(演習2)ステークホルダーリスト
3.影響力の法則(R) ・影響力とは何か?
・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する・コンセプチュアルスキルとは
・本質を見極める
・洞察力を高める
5.ステークホルダーと良い関係を作る
・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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