No14.から、著者が変わり、鈴木が担当しますので、よろしくお願いします。
50回程度の連載の予定です。
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【目的】クロスファンクショナルチームとして働く
【用途】プロジェクトチームの立上げ
【効用】チームの業績が上がる
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◆クロスファンクショナルチーム(2)
前回は、クロスファンクショナルチームについて、概要を述べました。
PMstyle Kit No16. クロスファンクショナルチーム(1)《一般》
今回は、クロスファンクショナルチームでの考え方、リーダーシップ行動についてです。
プロジェクトチームは、すべからく、クロスファンクショナルチームです。
プロジェクトでは、クロスファンクショナルチームメンバーとして、または、クロスファンクショナルチームリーダーとして、考える、行動することで、チームの業績が上がるはずと、考えています。
そもそも、クロスファンクショナルチームとは、複数の機能部門からメンバーが参加することで構成されたチームのことです。したがって、次のような特徴があります。
・複数の部門、部署の関与、見解、専門知識なしには、チームの目的が達成できない
・チームは、複数の部署のプロセスや部署の管理者に注意を取られかつ影響も受ける
・チームメンバーは多様な部門、専門分野の出身である
そして、つい、出身部門に目が行くとともに、次のように考えがちです。
1.自分の専門分野で働き、所属する部門内で働いている
2.自分は専門家である
3.問題を自分の専門分野の中で、もしくは所属する部門が好むような方向で定義し、問題を解決しようとしている
4.所属する部門が好むであろう代替案を常に考えている
5.自分の専門分野や所属する部門のルールの範囲内で常に考えている
しかし、クロスファンクショナルチームメンバーとして、次のように考えることによって、チームの業績が上がります。なぜならば、メンバーがクロスファンクショナルチームの一員となるからです。
1、チームのゴールに共感し、働いている
2.自分は、発案者でもあり、教えられる立場でもある
3.専門分野を活かして問題の定義を行うが、新しい方向で解決策を探す
4.積極的に対話し、代替案を多く出す
5.チームの合意形成によって、意思決定する
そして、チームの業績を上げるために、クロスファンクショナルチームとなるためには、次の15項目のリーダーシップ行動が必要と言われています。
・支援する
・協議する
・権限委譲する
・容認する
・報奨する
・動機付けを行う
・対立を処理する
・成長させる
・ゴールを明確にする
・計画、組織化を行う
・問題を解決する
・知らせる
・監視する
・表明する
・ネットワークを構築する
次回には、クロスファンクショナルチームにおけるリーダーシップ行動について、チーミングの観点から述べたいと思っています。
参考図書:クロス・ファンクショナル・チームの基礎(日本規格協会)
著:HENRY J.LINDBORG 訳:今井義男
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鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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