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No18. クロスファンクショナルチーム(3)《PMstyle》(2014.09.10)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木道代

No14.から、著者が変わり、鈴木が担当しますので、よろしくお願いします。
50回程度の連載の予定です。

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【目的】クロスファンクショナルチームとして動く

【用途】クロスファンクショナルチームの育成

【効用】革新的な成果を得る

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◆クロスファンクショナルチーム(3)

前回は、クロスファンクショナルチームのリーダーシップ行動について述べました。

PMstyle Kit No17. クロスファンクショナルチーム(2)《PMstyle》

今回は、クロスファンクショナルチームついてチーミングの観点から考えます。

チーミングとは、IT用語では、コンピュータに複数のネットワークカードを取り付け、すべての帯域幅を束ねて利用する技術のことだそうです。
通信をチームメンバーでカバーしあい、1つが故障しても、他で代行できるようにし、フォールトトレランスを実現しているのですね。

それでは、ここで取り上げているチーミングとは何か、です。
先日、9月1日に訳者の野津さんをお招きし、京都にて、下記書籍の読書会があり、参加しました。

「チームが機能するとはどういうことか」エイミー・C・エドモンドソン、野津智子訳 英治出版

そのため、375ページの本を1週間ほどかけて、苦労して読みましたが、冒頭からかなりの感銘を受けました。

「めまぐるしく変わる職場環境に必要なのは、チーミングの仕方を知っている人だ」

と25ページにあり、それは、協働する可能性がある瞬間に、時間や場所を選ばず行動するスキルと柔軟性を持っている人だそうです。

そして、書籍では、その後、「チーミング、学習する組織づくり、学習しながら実行する」の方法論について、述べています。

読み進むにつれて、各ページ毎に感銘を受け、結局、付箋とラインマーカーだらけの書籍になってしまいました。こうなってしまうと、どこに何が書いてあるのか分からなくなるのですが。。。

「チームが機能するとはどういうことか」の中で、クロスファンクショナルチームについて取り上げていましたので、ここでは、そのご紹介(抜粋)をします。

−−−−−
職業的、専門的な違いを持ち、組織の部署や機能と協調して動くチームのことをクロスファンクショナルチームと呼び、組織の中で、革新プロジェクトを行う場合が増えてきている。

すなわち、その目的は、多様な分野の専門家を1つにまとめ、1分野ではできない成果を実現することである。
−−−−−

そのためには、専門性の高い多様なスキルを組み合わせて、チームとして動けるグループへとまとめる必要があり、それがチーミングです。

そして、新しい解決策を生み出すためには、クロスファンクショナルチームでは、それまで、自分野では考えたことのなかった、考えることのできなかった視点からの異なる専門分野のスキルからのアイデアが必要であり、そのアイデアがチーム内で、例えば、会議上で発案されることが必要です。

そしてそれができるのが、チーミングであり、「チームが機能するとはどういうことか」では、成功しているチーミングの特別な行動として、次の4つの行動を挙げています。

・率直に意見を言う:誠実な会話ができるかどうかが重要
・協働する:協働の姿勢と行動がないとチーミングのプロセスは進まない
・試みる:個人と個人の交流では、新奇さと不確実性を受け入れることが重要
・省察する:チーミングでは、プロセスと結果を観察し、話し合うことが重要

また、チーミングのプロセスは、以下の通りです。

1.チーミングの必要性を認識する
2.個人と個人がコミュニケーションを図る
3.手順や相手に任せるべきことを調整する
4.相互依存の行動をとる
5.省察/フィードバック
6.チーミングの考え方が身に着く
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プロジェクトチームは、すべからくクロスファンクショナルチームです。
チーミングの4つの行動とチーミングのプロセスを、実践してみませんか。

参考図書:
「チームが機能するとはどういうことか」エイミー・C・エドモンドソン、野津智子訳 英治出版


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       ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/influence20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定・プロジェクトのパラメータ
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3.影響力の法則(R)
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4.概念的に考えて具体的に行動する
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5.ステークホルダーと良い関係を作る・WinWinの関係
 ・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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