第6回 コンフリクトの解消と合意形成(1)〜プロジェクトにおけるコンフリクト(12/08/17) 1/2
コンフリクトの解消と合意形成(2)〜競争と譲歩
コンフリクトの解消と合意形成(3)〜協調型交渉
◆コンフリクトが発生する理由
プロジェクトチームで解消しなくてはならないコンフリクトが発生する理由には以下のようなものがある。
・必要なリソースが不足している
・ステークホルダがチームの事情を無視してスケジュールを押し付けてくる
・プロジェクトマネジャーやチームメンバーの個々のワークスタイルの違い
コンフリクトの発生する原因を具体的に見ていくと次のようなものがある。
・チームメンバーがお互いに常に苛立っている
・チームメンバーのコミュニケーションスキルが乏しい
・チームメンバーがパフォーマンスに影響を与える緊急の問題を抱えている
・チームメンバーが身につけてきたディシプリンとチームのディシプリンが違う
・チームメンバーが与えられた仕事やプロジェクトに興味を持てない
・ロールやレスポンシビリティが不明確である
・信頼できなかったり、尊敬できないステークホルダに依存しなくてはならない
・チームメンバーが他のメンバーの専門性を尊重しない
・目指す目的や目標が一致していない
◆コンフリクトがプロジェクトに与える影響
では、コンフリクトはプロジェクトやプログラムにどのような影響を与えるのだろうか。コンフリクトはマイナスイメージが強いが、コンフリクトの発生により、プラスの影響が出てくることもある。ここでは、プラスとマイナスの両面から考えてみよう。
まず、マイナス面であるが、以下のようなことが考えられる。
・うまく処理できないと、モチベーションが下がり、気持ちが退いてしまう
・コミュニケーションが少なくなり、シニカルになる
・リスクに対する態度が消極的になり、リスクをとらなくなる
次にプラス面としては、
・コンフリクトの解消のために生産性向上へチャレンジできる
・グループシンクを防ぐことができる
・チームとステークホルダのより創造的な関係を構築するチャンスができる
などを上げることができる。これから分かるように、コンフリクトは決して忌避すべきものではなく、コンフリクトときちんと向き合うことはプロジェクトにプラスをもらたすということを認識しておくことが大切である
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著者紹介
好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「コンセプチュアル・マネジメント(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。
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