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思考の幅を広くするために、連想、妄想をする。ばかばかしい答えでも、そこから新しいアイデアが出てくるかもしれない

第12回 思考の幅を広くする(2)(2020.09.15)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆思考の幅を広くする(2)

今回は、思考の幅を広くするために、連想、妄想をすることを考えてみます。

何年か前の夏休みに、幼稚園年長組の甥を水族館に遊びに連れて行ったことがあります。あまりにも、元気が有り余っていたので、その後、街が開催していた無料のスタンプラリーに参加しました。地図を見ながら3か所のチェックポイントを巡り、クイズを解いて、スタンプを押してもらい、スタート地点に戻ってきました。とても楽しかったらしく、ゴールで賞品として貰ったノートを大事そうに抱えて、帰宅したものです。

ノートは2冊貰い、夫と甥で1冊ずつにしました。夫が「僕のノートもあげるよ。ノートの使い方を100通り教えてくれたら、あげるから使い方を教えてね」と言ったのです。
自分で頑張って獲得したノートをもう1冊貰えることはとても嬉しいようで、

・お絵描きする
・パパにあげる

と2通りの使い方はすぐに答えたのですが、その後、なかなか思いつかなかったのか、あとで答える、と言って、去っていきました。こっそり、おばあちゃんたちに聞いていたようです。

特に素晴らしいノートの使い方を求めたわけではなく、100通り答えたらOKですので、なんでもいいんですね。
「パパにあげる」が使い方として出てきたら、ママ、友だちの○○くん、と知っている人全員を上げれば10人以上は出てきそうです。

「お絵描きをする」が使い方として出てきたら、怪獣をかく、トーマスをかく、と、お絵描きをする対象もいくつもありそうです。

また、ちぎって折り紙にする、ちぎって紙飛行機にする、と他の使い方もありそうです。

ブレーンストーミングとは、このような一つのアイデアから連想するものであり、本来と異なる機能を考えたりするものです。否定はしませんので、ばかばかしい答えでもOKですし、そこから新しいアイデアが出てくるかもしれません。できるだけ多くのアイデアを出していくのがポイントです。

思考の幅を広くするためには、連想、妄想が欠かせないのです。その広げ方として、スキャンパー法がありますので、下記コラムもご参照ください。

PMの道具箱 第70回 発散的思考法:スキャンパー法

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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