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第5回 行動規範 その4:自分を客観的に見ることができ、自己の強みを知っている(2008.04.02)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


「ひとつ上のプロマネ。」は自分を客観的に見ることができなくてはならない。

自分を客観的に見ることができるとはどういうことか。行動しているときに、自分の行動を第三者的に眺めて、気づいたことを自分に教えることである。重要なことは行動からのフィードバックにより、自分に関する情報を得ることである。机上で、自分を評価することではない。その上で、自分の強みが何かをきちんと認識していることが必要である。

ここで、強みとは何かをよく理解しておくことが重要である。強みを分析するときに、よく、業務経歴書のように過去を振り返って分析することがある。成功したプロジェクトを振り返り、自分がそのプロジェクトに参加するに至った理由を考え、それを強みだと考える。

結果としてこのようにして分析された強みは当たっていることもあるが、このような分析は避けたほうが賢明である。なぜなら、成果を上げることができたという結果に引っ張られてしまい、冷静な判断ができないからだ。

成果を生み出すことは重要なことであるが、「ひとつ上のプロマネ。」であろうとするならば、その成果を計画して生み出すことが求められる。偶然の産物として成果を生み出すことと、計画して生み出すことが全く違うことをよく認識する必要がある。
成果を生み出すことは能力だけに依存するとは限らない。運に支配される部分も大きいし、偶然に左右される部分もある。

しかし、自分の書いたシナリオの中で運や偶然に遭遇できるのが「ひとつ上のプロマネ。」である。言い換えると、自分が成果を定義し、その達成を計画した成果の中に運や偶然を結びつけるのが「ひとつ上のプロマネ。」であるといえる。

このように考えると、強みというのは属人的なものではないと考える方が妥当である。属人的なものではなく、成果達成の計画があり、その実施の中で、計画に対して結果によい影響を与える「行動」が強みであると考えるべきである。このような強みの分析は、計画行動のフィードバックによってのみ明確になる。

強みをこのように考えたときに、自分の行動の影響を第三者として常に評価しておくことが求められる。計画、あるいは目標があり、それに対して自分が何らかの行動をする。その行動をした自分は当然正しいと思って行動をするわけであるが、その行動が自分と同じ強みを持つ他の人の行動であればどのように評価できるか、あるいは、自分をよく知る第三者がみればどのように評価するだろうかということを常に考え、その結果に応じて行動を修正していく必要がある。重要なことは、客観的に見ることの意味であり、それは評論家としての第三者ではなく、当事者としての第三者でなくてはならない。

【メルマガのための解説】

自分を客観的にみるというのはメンタルトレーニングで可能である。何か、ちょっとした行動をしたときに、ふっと振り返って、自分が第三者であればその行動をどう評価するだろうと考える癖をつければできるようになる。

どんな行動にも理由がある。振り返りのポイントは、自分自身がどう考えてその行動をしたかを忘れてしまうことだ。これをやっている限り、第三者の眼にはなれない。
言いわけを探すだけに終わる。

なぜあの人はあんな行動をとったのだろうという思考をしてみることが必要である。

この習慣は、顧客に対して、相手の立場で考える局面に応用できる。自分のことでやることに心理的な抵抗を感じる人は、まず、顧客のことでやってみるといいかもしれない。

【トレーニング1】この文章を読んで自分はどう感じたかを考えてみてください。
【トレーニング2】そのように感じたことを第三者的にどのように評価できるか考えてください。


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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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