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第7回 チーム形成の4段階モデル (2008.08.01)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆チーム形成の4段階モデルとは
プロジェクト・チーム形成の4段階モデルとは、1965年にB.W.タックマンが提唱したモデルであり、チームが一体的で効率的なチームになるために通過しなければならない4つの段階、成立期、動乱期、安定期、遂行期のことです。

成立期では、チームの中心的なメンバが決定し、その役割と責任が決まります。コミュニケーションは、リーダーからメンバーへの一方向ですが、チームはさまざまな組織からの人々の単なる集まりであるため、トップダウンのリーダシップが必要です。

動乱期では、ほとんどのチームメンバーが決定し、プロジェクトに参加しています。
メンバーはプロジェクトのスコープと要求事項を理解しようとしますが、チームは不安とコンフリクトを経験し、相互理解はなかなか進みません。そのため、フェアで的確なビジョンを示し、道筋を作るリーダシップが必要です。

安定期では、プロジェクト目標に向かって統合されたチームとして作業を行い、メンバーは役割と責任を理解し、プロジェクト目標への達成意欲が高まっています。考えさせることでメンバーに正しい方向を気付かせることが必要です。

遂行期では、チームは高度に統合され、自律的なチームになっています。自立的なチームでは、管理上のサポートの必要性は最小限であり、メンバーのコミットメントを重視し、コミュニケーションでプロジェクトの一体感を出していく権限委譲型のマネジメントが必要です。

このように、チームが自律的なチームになるまでの各段階には、具体的な特徴があり、次の段階にステップアップするために、何をどのようにマネジメントするかということがチーム形成の4段階モデルでは定義づけられています。

◆チーム形成の4段階モデルの使い方
では、4段階モデルをどのように使うかということですが、それぞれの段階において、4段階モデルに適応したマネジメントのパラメータをあらかじめ決めておいて、マネジメントしていきます。

そのパラメータとしては、
1.チームを効果的に運営するために必要な重要成功要因(CSF)
2.チームで共同でする意思決定(責任者と時間軸も決めておく)
3.チームで共同で実施するアクション(責任者と時間軸も決めておく)
4.それぞれの段階の修了で実現されるべき具体的な成果
などがあります。
これらのパラメータをそれぞれの段階で決めておき、それぞれの段階終了時の成果としての目標値を決めておきます。

例えば、動乱期のパラメータとして、次のような項目を設定します。
1.チームコミュニケーションにおける発言回数の均等化
2.リスク識別とリスク対策の策定(PMが責任者であり、リスク計画時に行う)
3.2.と同様
4.メンバーが自身の役割と責任を理解し具体的に必要な作業に落とし込んでいるこ
と他のメンバーの役割と責任を理解する

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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