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第17回 相手は自分の価値観ですべてを判断している(2019.02.15)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆相手は自分の価値観ですべてを判断している
私の身近な知人などのステークホルダーについての話の3回目です。本号では、ずいぶん昔の話なのですが、社外活動のワーキンググループにて、一緒に活動させていただいた男の方の話です。

●学歴、勤務先、資格が重要
そのワーキンググループでは、月に1度、PMBOK(R)の輪講や、研究活動テーマについての話し合いを午後4時間ほど行っていました。

研究テーマや新入会メンバーへの案内状などについて、その日は話し合いを進めていました。が、その方は、全ての人の発表について、内容の1部分を切り取り、その考え方では不十分だと思う、などと全面的に否認し、もう1度検討しなおしてほしいと言うのです。ここがダメだ、とはおっしゃるのですが、代案を言われるわけではなく、次回にもう1度検討すべきだとおっしゃるのです。

他の方は、発表の方に同意し、私も特に問題点はないと思うのですが、エクセルではなくワードじゃないとダメだ、というレベルのことで全面否認なのです。ワーキンググループとしては、全員の賛成がないと次に進まないという暗黙のルールがあるようでして、絶対譲れないところは除いて、つまらない部分はその方の意見に皆さん、しぶしぶ従うことになり、ワードへの書き換えなどを行いました。

なぜ、その方はそんなつまらない意見を出し、しかも譲らないのかな、と考えてみますと、その方は、一流企業に勤めておられ、東大出身で、しかも、アメリカの資格などもお持ちの方なのでした。それで、この中では、自分が最も優れているので、他の人はみんな自分の意見に従うことが最も良い方法だと信じて疑わない方なのかな、と推測しました。

それは、以前、その方から、どこの大学を出て、どんな資格を持っているのかを聞かれたことがありましたので、そのように推測したわけです。しかも、その方がお持ちじゃない資格を私は取得していた為、その資格について、根ほり葉ほり問われたこともあったからです。

当然、その資格は自分としてはそんなに大したものではないと思っていますし、事実そんなに大したものではありません。が、その方は、お持ちではないので、興味津々のようでした。

そこで、その話し合いの数日後、私は、簿記2級を独学で学生時代に取ったんですよ。とお酒の席で話したところ、資格の話で盛り上がり、また、私の知人がその方と同じ会社に勤めていましたので、そのちょっとしたうちわ話などをしたところ、その話でも盛り上がりました。

そして、次回の話し合いにおいて、私の意見に対しては、意見に対する意見をおっしゃり、意見のダメなところや不足している点について、穏やかに述べていただきました。人間性で判断されるのではなく、意見について、判断していただいたように感じました。

私が思うに、前回は、全ての人が自分より劣っていて、つまり、人間性がダメで、従って、意見もダメだ、と考えていたようなふしがありました。

色んな資格を持っているとか、会社でも共通の話題がある、趣味が同じなどのことから、学歴や勤務先、持っている資格で人間性の優劣でその人の意見を判断するステップから、発言した人には関係なく、その意見を判断するステップに進んでいただいたように感じました。

相手の重要な価値観が何かを判断し、その中で、自分との共通点を見つけ、信頼関係を作り、人間性の対立ではなく、意見の建設的な対立ができるステップに持ち込まないと、決まるものも決まりませんし、あと味の悪い思いしか残りません。

相手の価値観を変えることを考えるのではなく、相手の重要な価値観を洞察し、自分との共通点を見つけて、信頼関係を作ることが重要なんだと思いますが、いかがでしょうか。

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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