No24. ステークホルダー特定とステークホルダーマップ《一般》(2015.04.07)
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【目的】マネジメントすべきステークホルダーを特定する
【用途】プロジェクトの立上げ時や実行中に、ステークホルダーの特定を行う
【効用】ステークホルダーのプロジェクトへの支援を強化し、妨害の可能性を減らす
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◆ステークホルダー特定
ステークホルダー特定は、プロジェクト憲章を作成するプロジェクトの立上げ時や、プロジェクトインフラストラクチャーを定義している時に行います。
プロジェクトインフラストラクチャーの詳細については、こちらをご覧ください。
PMstyle Kit No6. プロジェクトインフラストラクチャー(グランドデザイン)
プロジェクトのステークホルダー(利害関係者)には、プロジェクトスポンサー(プロジェクトに予算やリソースを提供する人)を筆頭に、スタッフや別部門のマネジャー、別プロジェクトやプログラムのマネジャー、意思決定者、監査部門など、業務がプロジェクトと関連する部門の属する人やグループがいます。
また、顧客やユーザ、プロジェクトチームメンバーを含めて、母体組織(プロジェクトが属する組織)の内外に存在しています。
その方々は、プロジェクトに対して、有している組織の権限を使ったり、使わなかったりして、プロジェクトに多大な影響を与えようとします。立上げ時に、影響を与えているとは限りません。
プロジェクトに対して、ポジティブ(肯定的)であれば、何とか支援をしようとし、ネガティブ(否定的)であれば、妨害を行います。
その方々は、プロジェクトやプロジェクトを行っている人々に対してポジティブやネガティブな場合ももちろんあります。
が、その方々は、プロジェクトを実行することによって、自分自身が影響を受けますので、その影響の内容によって、プロジェクトへの姿勢が左右(ポジティブなのかネガティブなのかが)されるはずです。
ステークホルダーマネジメントとは、一言で申しますと、ポジティブな方々のプロジェクトへの支援を強化し、ネガティブな方々のプロジェクトへの妨害の可能性を減らす、もしくは退場していただくことです。
そのため、重要なステークホルダーを認識できませんと、プロジェクトが頓挫する元凶となってしまいますので、ステークホルダー特定をチームにて行うことがお薦めです。
また、プロジェクトを実行中にステークホルダーリストの見直しのため、ステークホルダー特定を行うことも必要です。途中からお出ましするステークホルダー(今まで見えていなかったのかも)もいらっしゃいますので。
◆ステークホルダーマップ
ステークホルダーを特定するためのツールとして、PMstyleでは、ステークホルダー一覧表を使用することが多いです。
ステークホルダー一覧表については、以下のコラムをご覧ください。
PMの道具箱 第53回 ステークホルダー一覧表
ステークホルダー一覧表は、表形式ですが、グラフ形式でステークホルダーを特定するツールにステークホルダーマップがあります。
中央に、プロジェクトを配置し、放射線上に、以下のステークホルダーのカテゴリーを配置し、その枝に、ステークホルダーをバイネームで記載していきます。
ステークホルダーのカテゴリー
・プロジェクトスポンサー
・関連するプロジェクトのリーダー(プロジェクトマネジャー)
・監査部門
・財務部門
・品質部門
・プロジェクトの支援部門
・IT部門
・プロジェクトチームメンバー
・購買部門
・マーケティング部門
・製造部門
・顧客
・ユーザ
このように、ステークホルダーのカテゴリーを設定しておくことによって、ステークホルダーリスト(登録簿)から漏れが発生することを防ぐことができますので、活用をお薦めします。
◆関連セミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「影響力の法則(R)」を活かすステークホルダーマネジメントの実践◆7PDU's
日時・場所:【Zoom】2025年 02月 18日(火)9:30-17:30(9:20入室可)
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※Zoomによるオンライン開催です
※ナイトセミナーは、2日間です
※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/influence20.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
※Youtube動画「ステークホルダーマネジメント」
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダーの特定
・(演習2)ステークホルダーリスト
3.影響力の法則(R) ・影響力とは何か?
・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する・コンセプチュアルスキルとは
・本質を見極める
・洞察力を高める
5.ステークホルダーと良い関係を作る
・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介
鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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