リーダーシップ(1)〜4つのリーダーシップの役割
リーダーシップ(3)〜リーダーシップの行動
さて、では、それぞれの役割で何をすればよいのかを考えてみよう。
まず、リーダーとしてだが、
・プロジェクトのビジョン(ミッション、目的、目標など)を明確にする
・ビジョンに向けたプロジェクトの活動を動機付ける
・チームをステークホルダに売り込み、ステークホルダの協力を引き出す
・変化を受け入れ、対処する
といった活動が必要である。
次に、マネジャーとしては
・プロジェクトの管理の仕組みを作る
・プロジェクト活動のコンプライアンスを管理する
・プロジェクトの進捗をタイムリーにステークホルダに報告する
などである。プロジェクトの管理の仕組みを狭い意味でのプロジェクトマネジメントという。
三番目はファシリテーターとしてであるが、
・コミュニケーションがきちんと行われるようにする
・メンバー、スポンサー、ステークホルダのいうことを傾聴する
・コンフリクトの解消の支援をする
・リソースの獲得を前倒しに進める
などの活動が必要だ。
最後のメンターとしては、
・チームのあり方、プロフェッショナルとしての在り方、組織人としての振る舞い方を示す
・メンバーの問題解決を支援する
・メンバーのキャリアパスの構築を支援する
・チームメンバーのパフォーマンスとその向上に心から関心を示す
などである。実際には、これらの活動は具体的な行動に落とし込まなければならない。どのような行動をとっていくは次回(リーダーシップ最終回)。
好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「コンセプチュアル・マネジメント(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。
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