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第7話 ブレーンストーミングでイノベーションのアイデアを生み出す(2013.01.07)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆ブレーンストーミングのポイント

作法についてはこのくらいにして、次はポイント。

ブレーンストーミングには3つのフェーズがある。これを押さえておく必要がある。

最初のフェーズは解決したい問題や達成したい目標が何かを定義するフェーズだ。次に、アイデアを出す段階だ。この段階では、すべての参加者がルールを理解し、ルールに則って会議が進むようにルールをきちんと説明することが必要だ。その上で、とにかく数多くのアイデアを出す。

三番目のフェーズがアイデアの評価である。もっともすぐれたアイデアを選択し、発展させていく。ここで先に述べたように評価基準が問題になる。新製品開発であれば、

・顧客にとっての好ましさ
・技術的なフィージビリティ
・儲け

の3つが評価基準になることが多い。このような基準に従って、アイデアを分析し、評価していく。


◆場の活性化の方法

ブレーンストーミングが活性化しなければどうするか。ファシリテーションのスキルであるが、いくつかの定番的な方法がある。

一つ目は、テーマを逆にしてみる。たとえば、どうすれば顧客満足を上げることができるかというテーマでブレーンストーミングを行っていたとする。その逆のテーマは、どうすれば顧客満足を下げることができるかである。経験に基づいて、10やそこらは出てくる。たとえば、顧客と話し合いをすることを避けるというアイデアがでてきたとする。そこで、今後は顧客と定期的に話し合いの機会を持つとか、顧客の意見を徹底的に聞くといったアイデアが生まれて、本来のテーマに結び付いていく。

二つ目はランダムな言葉から連想する方法。たとえば、新聞の1面から名詞をランダムに選ぶ。それをホワイトボードに書きだし、テーマとの関連性を無理やり見つける。ゲーム的に楽しくやる。ここから意外性のあるアイデアが出てくることがある。


◆テーマの選定

さて、最後になるがブレーンストーミングで難しいのが議論するテーマの選定だ。テーマの選定にあたっては、上に例示したような「顧客満足を高める」といった課題をテーマにする以外に、ゲーム的な要素を導入すると有効な場合もある。

たとえば、製品イノベーションのアイデアを出したい場合であれば、仮想の理想的な競合商品を設定してみる方法がよく使われる。2つのチームを作り、一つが自社、もう一つが競合になり、お互いにどのようにして相手の顧客を取り込むかを話し合う。ここで理想の企業は何の制約もないので、本当に自由に発想できる。そして、全体で気にいったアイデアを選ぶ。

このような方法はファシリテーションをうまくやらないとアイデアを抽出できなくなるのでそれなりのスキルが必要であるが、頭で制約を外して議論するよりは効果的にアイデアを得られることが多い。


◆オズボーンの原著

最後になったが、ブレーンストーミングの考案者は、アレックス・オズボーンであることはよく知られているが、原著はあまり知られていない。この本である。

Applied Imagination

結構、高い本だが、Kindle版であれば721円で購入できる。読んでみてはいかがだろうか。(翻訳があるが、絶版になっており、アマゾンでは15,000円もする)


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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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