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第2回 コンセプチュアル思考とコンセプチュアルスキル(2015.07.15)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆ビーイング・コンセプチュアル

前回はコンセプチュアル思考のイメージについて説明しました。この連載では、主にコンセプチュアル思考についてイノベーションの視点から説明していこうと思っていますが、そのまえにコンセプチュアルスキルについて触れておきたいと思います。

前回説明したようにクリエイティブシンキングとロジカルシンキングを組み合せるとコンセプチュアル思考になるわけですが、ここでコンセプチュアルである(ビーイングコンセプチュアル)ということが重要な条件になってきます。では、コンセプチュアルであるとはどういう状態なのでしょうか?


◆コンセプチュアルであるための3つの姿勢

まず、このために3つの姿勢が必要だと考えています。

(1)見えないものを把握する
(2)価値を判断する
(3)全体を描く

の3つです。これはいずれもイノベーションにとって重要なことです。

(1)の見えないものを把握することがすべてのスタートになります。私たちが日ごろ、仕事で扱っているものの多くは見えないものです。たとえば、モノ作りを考えてみてください。生産ラインで製品の組み立てをする仕事をしている作業者は見えるものを対象に作業をしていますが、その製品の設計者は頭の中で設計をし、設計図面として見える化しています。さらに設計の上位にあるコンセプトとなると全く見えないものです。

このように、私たちはコンセプチュアルであるためには、ビジョン、コンセプト、戦略、ビジネスモデル、計画、設計など、いずれも目に見えないものを把握する必要があります

目に見えないものを把握したら、次に価値を判断する必要があります。ここでも目に見えるものであれば、品質とか、精度とか客観的な価値の判断をする方法はたくさんありますが、目に見えないものでは非常に難しく、ある程度、主観的な判断が必要になってきます。

3つめのキーワードは「全体を描く」ことです。これには2つの意味があります。一つは大局的な視点を持つことです。もう一つは長期的な視野を持つことです。


◆3つの姿勢で本質を見極める

そこの3つの姿勢がもたらすものが本質を見極めることです。本質とは何かという議論は別途しますが、とりあえず、ここでは

「原因や現象の裏にひそむ、それらを引き起こしている真因」

だと考えます。まさに、見えないものを把握し、全体として何が大切かを見極めることによって本質が見えてくるわけです。

そしてこれらを組み合わせて

見えないものを把握し、価値を判断し、全体を描くことにより、本質を見極めた状態

をコンセプチュアルであることだと考えます。


◆コンセプチュアル思考に基づく行動がコンセプチュアルスキル

実はコンセプチュアル思考とコンセプチュアルスキルというのはここまでは同じなのです。

見えないものを把握し、価値を判断し、全体を描くことにより、本質を踏まえて思考を行うこと

がコンセプチュアル思考であり、

見えないものを把握し、価値を判断し、全体を描くことにより、本質を踏まえて行動を行うこと

がコンセプチュアルスキルです。言うまでもなく、この定義は、

コンセプチュアル思考により行動をすること

と書き換えることができます。


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 1.コンセプチュアルスキルとコンセプチュアル思考
 2.本質を見極めるスキル
 3.コンセプチュアル思考の5軸
 4.コンセプチュアル思考による本質の見極め
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 【第2日】行動編
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 3.新しい方法や製品を考える
 ・(ワークショップ)本質要求に対する課題の本質を見極め、実現の方法を考案する
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 5.トラブルを解決する
 ・(ワークショップ)実現の際に発生したトラブルの本質を考え、根本的に解決する
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入門編はこちらです。
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            大阪市中央公会堂(大阪市北区)
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  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
  主催:プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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 【カリキュラム】
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる〜ケーススタディ
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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