前回も、ドラッカーの言葉をお伝えしました。
コミュニケーションの第2原理
「知覚を期待しているもののみを知覚する」
つまり、コミュニケーションは知覚を期待している受け手にのみにしか成立しない、
とのことです。
今回は第3原理です。
「受け手に対して何かを要求する」
コミュニケーションが受け手に対して要求することは、以下のポイントです。
・受け手が何かになること
・受け手が何かをすること
・受け手が何かを信じること
送り手が受け手に対して、情報を伝えるだけではなく、
第2原理から、情報に対して知覚してもらい、
そして、その情報によって、何かになってほしい、何かをしてほしい、何かを信じてほしいなど、何らかの行動を起こしてほしいわけです。
受け手がなんらかの行動を起こさない場合は、送り手側からのコミュニケーションは成立しなかったということです。
そのためには、まず、受け手に対して知覚を期待してもらう必要があります。
つまり、コミュニケーションを成立させるためには、受け手の価値観、欲求、目的に合致することが重要になってきます。
ここでは、まず、コンテキスト(言語、文化、背景など)が共有できているかどうかにかかってきます。
コンテキストができているということは、最低限、送り手が発する情報について、欲する状態にはなっています。ですので、知覚を期待し、聞く状態にはなっているためコミュニケーションとして成立するわけです。
次回は、コミュニケーションの原理の第4原理です。
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鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。
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