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第14回 「応用」はアナロジーから(2020.01.16)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆行動があってのコンセプチュアルスキル

第4回から解説してきました洞察は本質を見極めるための思考ですが、もう一つの大きな課題として見極めた本質をどのように活用するかという課題があります。コンセプチュアルスキルでは、これを応用といいます。

応用ができない限り、コンセプチュアルスキルは思考スキルに過ぎず、行動を伴わないスキルということになります。「考えてばかりいないで行動しろ」と考える人は少なくないと思いますが、正確にいえば、これは「考えた結果に基づいて行動をしろ」ということです。

特に、VUCAの時代には、行動をしてみないとどういう状況なのか分からないケースも多く、その意味でも、応用は極めて重要なものです。

前回解説しましたように、応用をするためには本質を具体化することが不可欠ですが、ここではもう少し、体系的に応用という活動を考えてみたいと思います。


◆応用力とは何か

まず最初に明確にしたいのは、応用力とは何かということです。

人間は経験をすればその情報(データ)に基づいて同じことは考えずにできるようになります。これが実践知です。そして、実践知を体系化することにより知識に変わっていきます。経験する量が増えてきますと、体系化の引き出しも増えてきますので、知識としてより優れたものになってきます。

知識になれば、微調整をしながら、多少の違いはあっても同じことができるようになってきます。知識に基づいて行動するというのはそういう意味です。

こういう行動をしたいのであれば本質を考えることはさほど意味がありません。

ここで、いわゆる仕事ができる人というのは、経験から表面的には無関係なことを考え出し、行動できる人ですが、こういう人達は

「経験や知識から新たに生み出す」

ことに長けています。このような活動が応用であり、その能力が応用力です。応用力を高めるためには、如何に適切に本質を見極めることができるかに大きな意味が出てきます。


◆2種類のアナロジー

知識の適用なのか、応用なのかを考えるに当たってポイントになるのが、アナロジー(類似)です。アナロジーという言葉を定義しておきますと、

アナロジーとは、未知の物事・深く知らない物事を既知の物事に当てはめて推論する思考方法

のことです。アナロジーには2種類あります。

・表面的アナロジー
・構造的アナロジー

表面的アナロジーとは属性レベルの類似で、個別の対象物の類似点です。例えば、犬と猫は首と胴体と足と尻尾が同じ数だけあるといった、表面的な類似性があると考えることができます。

構造的アナロジーとは、関係や構造レベルでの類似で、例えばビジネスモデルの類似点です。こちらは少し複雑です。例えば、ヒートテック(ユニクロ)とJ!NS PC(J!NS)には構造的アナロジーがあると考えられますが、表面的には類似点はよく分かりません。両者の間には、機能の中から特定の機能に集中して強化した商品を提供していることが同じです。これが構造ということになります。


◆構造的アナロジーの発見は本質から

応用力の基本はこのように構造的なアナロジーを見つけることですが、そのためにポイントになるのが本質の見極めです。

ユニクロとJ!NS PCのようなまったく異なるものを異なる形態で提供しているときに、ビジネスの本質は何だろうと考えたときに、構造が同じだということに気がつくことができれば、これを自分たちのビジネスに応用することができることになります。

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◆コンセプチュアルスキル入門〜本質を見極め、行動するスキル   ◆(7PDU's)
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  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
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 【カリキュラム】
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる〜ケーススタディ
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「コンセプチュアル・マネジメント(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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