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第2回 コンセプチュアルスキルの概要(2018.08.17)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆はじめに

第1回からずいぶん間が空いてしまいましたので、最初に第1回の復習をしておきたいと思います。第1回では、具体的なことしか考えないのは思考停止であると指摘し、思考停止から逃れるためには、「本質」を考えることが有効であることを説明しました。

そして、そのような思考により、コンセプチュアルな思考や行動、つまり、

「見えないものを把握し、価値を判断し、全体を描き、思考や行動をできる」

を可能になることを述べました。

今回からは、これをコンセプチュアルスキルの定義として、コンセプチュアルスキルの解説をしていきたいと思います。今回は、スキルとしての概要を説明します。


◆誰に必要なスキルか

コンセプチュアルスキルはもともと70年近く前に、経営者に必要なスキルとして考えられたもので、その後、経営者だけではなく管理職全般に必要なスキルとして認知されるようになりました。

コンセプチュアルスキルの位置づけが大きく変わったのはピーター・ドラッカーが1970年代に指摘した「知識労働者化」による部分が大きいと思われます。

知識労働者とは、企業に対して知識により付加価値を生み出す労働者のことで、知的生産物を創造する労働者を意味します。それまで労働者は、製造に従事し、単純労働によって企業に付加価値を提供していたものが、知識労働者に代わっていくというのがドラッカーの指摘で、事実、そのようになってきています。

単純労働者と異なり、知識労働者は、さまざまな洞察を行い、知識により付加価値を提供していきますが、高い生産性で知識労働を行うためにはものごとの本質を見極めて、対応をしていく必要があります。つまり、今の労働者の大半を占める知識労働者にとってコンセプチュアルスキルが不可欠なスキルなのです。

しかし、現実にはコンセプチュアルスキルが高い人、低い人がいます。加えて、業務そのもののスキルレベルも人によって違います。その中で、高いパフォーマンスを発揮するには、業務スキルとコンセプチュアルスキルを両輪として高めていく必要があります。


◆コンセプチュアルスキルが高いと何が変わるか

ということで、コンセプチュアルスキルは今のビジネスマンすべてに欠かすことのできないものですが、コンセプチュアルスキルが高くなるとどのようなことができるようになるのでしょうか。

我々は、以下のようなメリットがあると考えています。

・市場や顧客の要求の本質を見極め、期待を上回る製品やサービスを提供できる
・仕事の本質を見極め、仕事の生産性を上げることができる
・柔軟な発想の問題解決ができる
・意思決定を速く、適切に行うことができる
・ある仕事の経験を別の仕事に活かすことができる
・多様な意見を統合した新しいアイデアを生み出すことができる

前回、例として説明しました顧客の要求に応えられるようになるにはコンセプチュアルスキルが必須ですし、生産性を向上させるにもコンセプチュアルスキルは不可欠です。そのほか、問題解決や意思決定、ダイバーシティーなどの点で、コンセプチュアルスキルが高くなると、パフォーマンスが高くなります。


◆本質に注目する理由

コンセプチュアルスキルを高くするためには、本質を見極めるようになることが必須ですが、本質を見極めることによって行動がどのように変わるかを勘考えてみたいと思います。考えてみたい行動は、知識労働者にとって不可欠な、構想、計画、問題解決、意思決定、対人行動の5つです。

それぞれ、以下のように変わって行きます。

(1)構想
  本質を中心において構想を膨らませる
(2)計画
  本質的事柄の優先順位が高い計画を作る
(3)問題解決
  現象にとらわれず、本質的な問題を見極め、解決する
(4)意思決定
  本質に意見を統合した意思決定を行う
(5)対人行動
  本質を共有しながらコミュニケーションする

これからも、コンセプチュアルであるためには本質を見抜くことが如何に重要かお分かりいただけると思います。


◆コンセプチュアルスキル診断

PMstyleでは、以上のような考えからに基づくコンセプチュアルスキルの診断を提供しています。
こちらに詳細の説明とエントリーがありますので実施してみてください。

  コンセプチュアルスキル診断


◆関連するセミナーを開催します
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◆コンセプチュアルスキル入門〜本質を見極め、行動するスキル   ◆(7PDU's)
  日時・場所:【東京】2019年 08月 09日(金)10:00-18:00(9:40受付開始   
            ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)
        【大阪】2019年 05月 22日(水)10:00-18:00(9:40受付開始)
            大阪市中央公会堂(大阪市北区)
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
  主催:プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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 【カリキュラム】
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる〜ケーススタディ
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「コンセプチュアル・マネジメント(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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