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第15回 ネガティブ・フィードバック (2009.05.21)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆ネガティブ・フィードバック

さて、いよいよネガティブ・フィードバックです。

そもそも、フィードバックとは、相手の行動に対して自分の意見を伝える指導法であり、単なるコメントではなく、深く考えぬいたコメントであり、相手のどの点がよいのか、どの点を改善してほしいのかを伝えることが目的です。

評論やエモーションではなく、指導ですので、より相手にインパクトがあるように、より具体的に、より詳細に、より誤解のないように、直接的会話で伝えていくことが必要です。そして、考え方についての指導ではなく、行動についての指導ということがポイントになっています。

ネガティブ・フィードバックは、否定的なフィードバックであり、問題行動を指摘することによって、行動を改善する指導法です。

肯定的なフィードバックについては、こちらをご覧ください。

   ポジティブ・フィードバック  

さて、問題行動に対しては、何も言わずにいつか気がついて直してくれるであろうと気長に待つタイプと、問題を常に指摘してばかりしているタイプに、日本人は二極化しているとよく言われていますが、どちらも、プロジェクトマネジャーの行動としては望ましいものではありません。

やはり、プロジェクト期間にどれだけ、メンバーのパフォーマンスが上がるかということが直接、プロジェクトチームのパフォーマンスにつながり、結局、プロジェクトのパフォーマンスを左右しますので、問題行動の改善は重要な問題です。

それでは、ネガティブ・フィードバックはどのようなことに注意すべきなのでしょうか。次の10点が留意点です。

1.具体的に与える:実際の具体的な問題行動に絞ってコメントします
2.優先順位を考える:最も改善してほしい問題行動に絞って行います
3.事前の準備をする:問題行動を観察し、何をコメントすれば適切かを準備する
4.すぐに伝える:問題行動の直後にフィードバックを行う
         本人の記憶が薄れてからでは効果が少ない
5.相手に心を開く:相互コミュニケーションを心がける。伝えるだけではない。
6.プライバシーを守る:他の人がいない場所で行う
7.タイミングを選ぶ:すぐ伝えることが重要だが、話を聴ける状況で行う
8.事前に警告する:事前にフィードバックしたいということを伝えておく
9.叱責しない:叱るのではなく、コミュニケーションであり、指摘である
10.丁寧に言う:相手への敬意を込め、丁寧な言葉で伝える

つまり、問題行動を明確に伝えながら、相手の感情にも考慮し、敬意を忘れないで行うことが重要です。

ネガティブ・フィードバックのステップについては、次回にします。

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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