本文へスキップ

イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

第19回 組織的なプロジェクトマネジメントにはコンピテンシーの標準化が必要(2009.06.08)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆管理はプロセスでできるが、マネジメントはできない

前回、組織的なプロジェクトマネジメントを実現しようとすれば、

(1)プロジェクトスポンサー(ラインマネジャー)は自分の計画を見える化
(2)プロジェクトマネジャーはプロジェクト状況を見える化
(3)お互いに状況を考え、自発的に動く

の3つを実現する必要があるという話をした。そして、(3)として、プロジェクトリクエスト、プロジェクト憲章、プロジェクトプロポーザルというドキュメントが重要な役割を果たすという話をした。

今回は、本筋の話からは多少脱線するが、(3)を如何にして実現するかという議論をしてみたい。

まず、最初に述べていきたいのは、管理はプロセスで実現できるが、マネジメントはプロセスでは実現できないということである。これは勘違いしている人が多いのではないかと思う。たとえば、情報の伝達をプロセス化することはできても、コミュニケーションをプロセス化することは不可能だと言ってもよい。

同じ理由で(3)を実現しようとしたときに、プロセスを設定したがる組織が多いが、これはあまり意味のあることだとは思えない。


◆プロセス、コンピテンシー、ケイパビリティ

そのような組織は「標準化」という言葉からプロセスを連想するような組織であるが、標準化にはもう一つの意味がある。それは、コンピテンシーの標準化である。コミュニケーションを例に取っていえば、プロジェクト関係者すべてが同じコミュニケーションのリテラシーを身につけることである。

実は、この議論にはもう一つの要素がある。組織能力、つまり、ケイパビリティと呼ばれる要素である。ケイパビリティの学習が進行すると、組織文化になる。プロジェクトマネジメントでもそうだし、一般的にマネジメントの成熟度モデルは

・プロセス
コンピテンシー
・ケイパビリティ

の3つの要素で表現される。問題はこの3つのバランスであるが、管理であればすべてをプロセスで実現してしまうことはできる。最近はそこまでやると、過剰管理と呼ばれる。しかし、マネジメントをプロセスだけで実現することはできない。そこで、コンピテンシーをそろえたり、ケイパビリティの構築を試みたりして、何とか均質なマネジメントをしようとする。

実際に、多くの企業が、マネジメント(リーダーシップ)においてはコンピテンシーに注目しているのはそんな理由によるものだ。


◆コンピテンシーの標準化ツール

話が大きくそれたが、結局のところ、プロジェクトマネジャー(プロジェクトチーム)、組織、ステークホルダが状況を考えて自発的に動く組織的プロジェクトマネジメントの実現のためには、最低限のプロセスの標準化とともに、コンピテンシーの標準化を行い、そして、ケイパビリティを向上させていくことが不可欠である。

プロジェクトリクエスト、プロジェクト憲章、プロジェクトプロポーザルはコンピテンシーの標準化のツールとして位置づけられるものである。

◆関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆コンセプチュアルなプロジェクトマネジメントのポイント   ◆7PDU's 
   日時・場所:【Zoom】2022年 08月 04日(木)〜08月05日(金)13:30-17:00(13:20入室可)
      【Zoomナイト】2022年 12月 02日(金)09日(金) 19:00-21:00(18:50入室可)+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です。2日間に分割して開催します
        ※ナイトセミナーは、事前学習3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、演習、ディスカッションを行います 
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_pm.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【カリキュラム】                     
   1.VUCA時代に必要なコンセプチュアルなプロジェクトマネジメント
   2.プロジェクトへの要求の本質を反映したコンセプトを創る
   3.コンセプトを実現する目的と目標の決定
   4.本質的な目標を優先する計画
   5.プロジェクトマネジメント計画を活用した柔軟なプロジェクト運営
   6.トラブルの本質を見極め、対応する
   7.経験を活かしてプロジェクトを成功させる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「プロジェクトマネジャー養成マガジン」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

メルマガ紹介

本連載は終了していますが、コンセプチュアル・マネジメント購読にて、最新の関連記事を読むことができます。

コンサルティングメニュー紹介

PMOコンサルティング、PMOアウトソーシングサービス、人材マネジメントサービスなど、御社に最適のコンサルティングをご提案させていただきます。まずは、お問合せください。

お薦めする書籍 書籍プレゼント

お客様の声(掲載をご許可いただいた受講者の方のアンケート結果)

公開セミナー(カテゴリー別)
日付順  カレンダー

Youtube始めました。チャンネル登録お願いします。PMstylebiz

メルマガ購読

LINE認証済アカウント友だち追加


スマホでQRコードをスキャンしてください

サイト内検索

ブログ

PMstyleプロデューサー

コンセプチュアル・マネジメント

ビジネス書の杜 令和

Facebook

Facebook

Twitter

PMコンピテンシーとは