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第26回 多重投票法(2010.01.29)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆多重投票法(ランク付けと優先順位の決定)

前回は、オープンエンド型(自由回答式)とクローズエンド型(限定回答式)の2種類の質問を使い分けながら、アイデアを挙げ、優先順位をつけるためのツールであるノミナル・グループ・テクニックをご紹介しました。

    ノミナル・グループ・テクニック

ノミナル・グループ・テクニックでは、優先順位をつけるために、メンバー個人が、最も優先順位の高いアイデアに書き、4点、次に優先順位の高いアイデアに3点、3番目は2点、4番目は1点と決め、グループで集計をして優先順位を決定していました。

今回は、これらのランク付けや優先順位をつけるためのいろいろな方法をご紹介します。

●上位のいくつのアイデアを選出する方法
(全部のアイデアを全員が見えるところに掲示しておく)
・メンバー全員に一人10点の持ち点を与え、それぞれのアイデアにペンで点数を記入してもらい集計する
 10点は自由に使ってよく、ひとつのアイデアに10点すべてを入れてもかまわない
 点数を記入する代わりに丸いシールを貼っても良い

・良いと思うアイデアの上位三つ(もしくは四つ、五つ)を選んで、それらにチェックをつけてもらい集計する

●一つのアイデアもしくは上位二つか三つに絞る方法
・メンバーそれぞれが一つを選び、口頭で発表し集計する(上位二つか三つの場合、二つもしくは三つを発表する)
・上位一つ(もしくは二つか三つ)を選び、チェック印をつけるか丸いシールを貼ってもらう

通常、上位いくつかに絞り、それから一つ(もしくは二つか三つ)に絞るというように全員で優先順位の高いアイデアを選んでいきますが、外されたアイデアについて、全員のコンセンサスが得られているかどうかが注意点です。

アイデアが絞られた時点で、ファシリテーターは、外されたアイデアを選んでいたメンバーに選出の理由を質問し、そして、その理由について議論し、残すことに全員が納得した場合は、アイデアを残していきます。

ですが、このように選出の理由について議論をしはじめると、どんどん、時間がたってしまいます。
ブレーンストーミングなどででてきたアイデアのなかで実現性がかなり低いものや不要な情報を削除していくことが必要な場合は、多重投票法が便利です。

多重投票法とは、なるべく議論をせずに、最も重要なことや優先すべきものを選んでいく方法です。

1.統合できる情報などを整理し、すべてのアイデアに番号をつけます
2.メンバーが良いと思うアイデア(アイデア総数のほぼ3分の1の数のアイデア) に対して投票します(90個アイデアがあれば、30個選ぶ)
3.集計し、得票の少ない3分の1のアイデアを除外します
4.2.3.のステップを繰り返します
5.残ったアイデアについて議論をする

得票数が抜群に多いアイデアは多分、最善の方法と考えられますし、ほとんど似たり寄ったりの得票数であれば、さらに議論を進めて、アイデアを選んでいく必要があります。

(参考文献:ファシリテーター型リーダーの時代、フラン・リース著)


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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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