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第16回 関係性マネジメント (1)(2013.11.15)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆関係性マネジメント

「P2M(プロジェクト&プログラムマネジメント)早わかり」の16回目です。
が、ずいぶん、あいだがあいてしまいました。

前回まで、プログラムマネジメントについて書いていましたが、ここのところ、ステークホルダーマネジメントについて、コラムを書いていますが、じゃあ、P2Mではどうなの?ってことで、今回は、P2Mのステークホルダーマネジメントである関係性マネジメントです。

P2M標準ガイドブックでは、

「関係性マネジメントとは、プロジェクトに関与するステークホルダー間の関係のあり方を定めて、良好な状態に維持し、プロジェクトを成功に導く一連の業務プロセスのことである。」

と書いています。そして、その業務プロセスは、関係性の「設計」「構築・維持」「再構築」と定義しています。

「設計」とは、
  ステークホルダーがどういう位置づけでプロジェクトに関わるかを定めること

「構築・維持」とは、
  関係性設計で定められた関係性のもとで、ステークホルダーとの良好な状態を構築・維持すること

「再構築」とは、
  プロジェクト完了後、定められていた関係性を別プロジェクトなどのためにに再構築し、企業の付加価値を高めていくこと

関係性マネジメントにおいては、次の5つの実践指針があります。

(1)経済・社会・環境という側面に配慮して、関係性を把握する
   ステークホルダーの特定、分析においては、経済的な利害だけにとらわれない

(2)事前に契約で合意する
   後日、軋轢のもととなる事象については事前に合意しておく

(3)顧客を含む幅広いステークホルダー満足の視点を常に意識する
   軋轢の発生の予兆を察知して事前に摘み取るために、常に顧客の視点で顧客と接する

(4)問題が発生したら、対応は迅速に、経過・結果を確認し、文書にて保存する
   後日の問題の拡大や蒸し返しを防ぎ、事象の影響を最小限にとどめる

(5)環境変化に応じて関係性を再構築する
   企業としての付加価値を高めていく

PMBOK(R)に比べて、P2M標準ガイドブックには、詳しい説明があります。

そこで、次回から、関係性マネジメントについて、もう少し、詳しく書いていきます。

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       ※少人数、双方向にて、ディスカッション、ロールプレイを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
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2.ステークホルダーの特定・プロジェクトのパラメータ
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3.影響力の法則(R)
 ・(演習3)カレンシーを考える
4.概念的に考えて具体的に行動する
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 ・本質を見極める
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 ・(演習5)期待と要求のロールプレイ
6.まとめ
 ・(演習6)カレンシーを再考する
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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