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第58回 SPMシートとは(2014/03/11)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆SPMシート

PMstyleでは、2011年から『シンプルプロジェクトマネジメント」セミナーを開催しています。

その前身は、「小規模プロジェクトのプロジェクトマネジメント」です。
メンバーはセルフマネジメントによって作業を自律的に行い、過剰な管理はせずに、主に、リーダーシップでプロジェクトを進めるマネジメントでした。

その中では、小規模プロジェクトとして、

・予算:1000万円以内で資金調達可能な金額
・メンバー:5名以内
・期間:6ヶ月以内(もしくは3か月以内)
・スキル領域は少数
・主な意思決定者は一人
・など

として定義していました。

もちろん、企業規模が大きい場合、3000万程度でも小規模プロジェクトと呼んでいるそうですが、受講者のほとんどの方は上記の定義で納得されていました。

小規模プロジェクトのプロジェクトマネジメント』のコラムは、こちらをご覧ください。

シンプルプロジェクトマネジメントでは、さらに一歩進んで、小規模なプロジェクトでは、『オーナーシップ』というマネジメントの考え方を取り入れています。
すべてのアクティビティや要素成果物は、タスクオーナー(メンバー)にアサインされ、タスクオーナーが、説明責任、実行責任、権限を持ちます。
アクティビティや要素成果物について、プロジェクトマネジャーやリーダーはタッチしませんし、リスクマネジメントについては考えることはありません。
リスクマネジメントを含めてのタスクオーナーです。

それでは、プロジェクトマネジャーは、何をマネジメントするのかと言いますと、5つの要素を考えます。
5つの要素とは、以下の4W2Hであり、5つの要素をSPMシートに記入することが計画であり、実績をSPMシートに記入することが進捗管理であり、メンバーとの進捗会議もSPMシートを見ながら行います。

SPMシートは、A4・1枚のスプレッドシートであり、大変、シンプルな計画となります。『シンプル イズ ベスト』なのですが、シンプルであればあるだけ、それだけ責任が重いという受講者の方のセミナー終了後のアンケート結果でした。
タスクオーナーであるメンバーは、考えさせられるわけですね。

そして、5つの要素(4W2H)は、下記の各STEPで記載します。

1.Why:目的 →STEP1で記載
  What:目標、スコープ →STEP4で記載
2.Who:タスクオーナー、プロジェクトマネジャー →STEP1、2、9で記載
3.How:タスク →STEP5、6、10で記載
4.When:タイムライン(計画と実績を比較します) →STEP7、8で記載
5.How Much:コスト(計画と実績を比較します) →STEP11で記載

SPMシートでは、
STEP1:ヘッダー
STEP2:オーナー
STEP3:マトリクス
STEP4:プロジェクト目標
STEP5:主要タスク
STEP6:目標とタスクとの関連
STEP7:ターゲット日付
STEP8:タスクのタイムライン
STEP9:タスクのオーナー
STEP10:定性的なタスク
STEP11:コスト
STEP12:プロジェクトサマリーと今後の予測

の順で、上記の4W1Hを記載します。
各STEPの詳しい説明は次回からにします。


◆関連セミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆コンセプチュアルなプロジェクトマネジメントのポイント   ◆7PDU's 
   日時・場所:【Zoom】2024年 05月 23日(木)9:30-17:30(9:20入室可)
       【Zoomハーフ】2024年 06月 26日(水)13:00-17:00+3時間
      【Zoomナイト】2024年 07月 10日(水)12日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは、2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
       ※少人数、双方向にて、演習、ディスカッションを行います 
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_pm.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【カリキュラム】                     
   1.VUCA時代に必要なコンセプチュアルなプロジェクトマネジメント
   2.プロジェクトへの要求の本質を反映したコンセプトを創る
   3.コンセプトを実現する目的と目標の決定
   4.本質的な目標を優先する計画
   5.プロジェクトマネジメント計画を活用した柔軟なプロジェクト運営
   6.トラブルの本質を見極め、対応する
   7.経験を活かしてプロジェクトを成功させる
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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