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第32回 プロジェクトをシステム的に捉えることからすべては始まる (2009.09.28)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆CMMI、OPM3(R)

道草を食いすぎた。そろそろ、成熟度の話に入っていこう。成熟度の最初のレベルとは何だろうか?

ちなみに、CMMIでは

レベル1:初期(INITIAL);予測できず,そして貧弱なコントロール
レベル2:反復できる(Repeatable);これまでに習得した仕事を反復できる
レベル3:定義された(Defined);プロセス特性が記述され,正しく十分に理解される
レベル4:管理された(Managed);プロセスが計測され,コントロールされる
レベル5:最適化する(Optimizing);プロセス改善に集中する

というレベル設定がある。また、OPM3(R)では、プロジェクトマネジメントの成熟は、PPP/SMCIと呼ばれるもので、成熟度をプロセスとガバナンスで表現している。
プロセスについては、

  S:標準化
  M:計測化
  C:コントロール化
  I:継続的改善

の4レベルで規定するととにも、ガバナンスを

  P:プロジェクト
  P:プログラム
  P:ポートフォリオ

の3レベルで規定している。

その上で、成熟するとは単にプロセスが標準化から計測、コントロールと向上していくだけではなく、ガバナンスがプロジェクト単体から、プログラム、ポートフォリオと広範囲化していくことだと定義している。

CMMIにはCMMI、OPM3(R)にはOPM3(R)のレベル感があるが、それはとりあえず、無視をして、何が本質なのかという議論をしてみたい。


◆最初のステップはシステム的にプロジェクトを捉える

まず、プロジェクトマネジメントをしているといえる最初のステップは、プロジェクトをシステム的に扱えているかどうかである。ご承知の通り、プロジェクトには、QCDSというベースラインがあり、この間に依存関係がある。たとえば、納期通りに終わっても品質が悪ければ意味がない。コストを押さえることができても、スケジュールが悪ければ意味がない。

このようにベースライン間には基本的にコンフリクトがあるので、コンフリクトのバランスをとるためのマネジメントとして、プロジェクトマネジメントが必要である。

こんなことはできているだろうと思われるかもしれないが、考えが甘いのではないだろうか?品質至上主義などと謳っている会社は、あきらかにプロジェクトがシステムであることを理解していない。品質とSCDのバランスをとっているわけではなく、品質を固定しておいて、SCDを現実調和しているだけだ。これはマネジメントとはいえない。

もし、たとえば、ロケットの開発ようにマネジメントポリシーとして品質絶対なのであれば、それに見合うSCDを確保する。これがマネジメントである。

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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「プロジェクトマネジャー養成マガジン」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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