本文へスキップ

イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

開催決定セミナー

(本社)0774-28-2087

(携帯)080-2441-0805

第8回 階層的フレームワーク(2009.11.24)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆戦略アラインメントとは縦の関係と横の関係の整合

前回は、戦略的アラインメントの6つの成功条件

(1)バランスがとれ、また、よく考えられた目的・目標の設定されていること
(2)明確で、かつ、耐久性のある目的が設定されていること
(3)階層化をきちんとできるようなフレームワークがあること
(4)目標が計測可能であること
(5)ステークホルダの合意形成が行われていること
(6)実行計画が組織としての仮説になっており、実施体制作りが十分であること

のうちの(2)について説明した。今回は(3)について説明する。

プロジェクトからみると、上位のビジネスの目標であったり、戦略ゴールとの整合という縦の階層が問題になるが、この話がややこしいのは同じ戦略の元に、同じレベルの部門があり、その部門間で競合が起こることがあり得ることだ。

たとえば、戦略ゴールは顧客のビジネスの支援をすることであったとしよう。この戦略の元で行われる商品開発プロジェクトの目的は顧客ビジネスのリードタイム短縮を取り上げ、その目的を達成するような商品の開発をしようとした。ところが、マーケティング部門はすでにリードユーザを心づもりしており、その顧客はコストダウンを中心に考えていた。開発部門が構想する商品ではリードタイムの短縮の期待はできるものの、コスト削減の効果はほとんどないと思われる。

このときに、戦略ゴールとの整合は単に上下の話だけではなく、横の整合も実現されなくてはならない。

◆基本はGBS

この問題を解決する階層的フレームワークが、第2回で触れたGBS(Goal Breakdown Structure)である。もう一度、GBSについて復習しておく。GBSは

(1)ミッション(戦略ゴール)
(2)ビジネス目標(組織上のゴール)
(3)プロジェクトリクエスト(プロジェクトのゴール=完了基準)
(4)スペック(プロダクト開発のゴール=WBSのトップ)

の階層構造を持つ。基本的にはGBSはBSCを導入している組織において、戦略計画をうまく行い、またトレーサビリティを高めるためのツールであるが、BSCを導入していなくても、その効果はあり、以下のような恩恵をもたらす。

・プロジェクトの監視や品質保証に、トラッキングやベンチマーキングの指標を与える
・戦略、組織文化、プロセス、ビジネスの戦術を包括するアプローチになる
・組織のすべてのレベルで目的の定義とコミュニケーションができる

◆GBSの定義の原則

このような効果を発揮するGBSを定義するためには以下の2つの原則が守られる必要がある。

原則1:それぞれのゴールのブレークダウンの際に、ゴールがなくならない
原則2:それぞれのゴールのブレークダウンの際に、余計なゴールが加わらない

この原則を満たすGBSの展開の考え方はシンプルで

トップから現場へ:How
現場からトップへ:Why

を考えていけばよい。

GBSの具体的な作成方法については、機会を改めて述べることにする。

◆関連するセミナーを開催します◆
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マネジャーのためのプロジェクト管理講座
   〜プロジェクトを通じて部門の将来を創る       ◆7PDU's 
  日時・場所:【東京】2017年 04月 18日(火)10:00-18:00(9:40受付開始)
            ちよだプラットフォームスクウェア(東京都千代田区)
        【大阪】2017年 05月 10日(水)10:00-18:00(9:40受付開始)
            大阪市中央公会堂(大阪市北区)
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス、PMP、PMS)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/pm_managers.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  【カリキュラム】
   1.マネジャーからみたプロジェクト活動の位置づけ
   2.プロジェクトに対するマネジャーの役割と責任
   3.組織の方針をプロジェクトにより実現する
   4.管理下のすべてのプロジェクトを成功させるために
   5.現在の成果を上げながら、将来への投資をする
   6.プロジェクトに適した人材育成と風土づくり
   7.プロジェクトスポンサーシップを身につける
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

メルマガ紹介

本連載は終了していますが、プロジェクト&イノベーション購読にて、最新の関連記事を読むことができます。

コンサルティングメニュー紹介

PMOコンサルティング、PMOアウトソーシングサービス、人材マネジメントサービスなど、御社に最適のコンサルティングをご提案させていただきます。まずは、お問合せください。

コンセプチュアルスキル診断

サイト内検索

お薦めする書籍

メルマガ購読

公開セミナー(カテゴリー別)
日付順  カレンダー

すべてのセミナーが企業研修に対応できます。お問合せください。

ブログ

PMstyleプロデューサー

プロジェクト・イニシアチブ

Facebook

Facebook

Twitter

PMコンピテンシーとは