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イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

第33話:コンセプチュアルスタイル(2017.04.10)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆「コンセプチュアルスタイル」

この連載ではコンセプチュアルスキルの基本的な考え方についてお話してきましたが、32話で一段落し、一冊の書籍にまとめることができました。連載記事の内容を倍くらいにして、かつ、まとまって読みやすいと思いますので、よろしければ手に取ってみてください。こちらの書籍です。

コンセプチュアル思考」(日本経済新聞出版社)

さて、新しい年度を迎えるに当たって、この後どのような方向にもっていくかを考えていました。

概念的にはこれまでの記事を基本編として応用編をやりたいと思っているのですが、具体的にはマネジメントへの活用をはじめ、事業への活用、イノベーションへの活用などいくつかの方向性が考えられ、少し迷いました。結局、PMと同じくやはりいろいろな視座や視点があるのだというところに落ち着き、「スタイル」を着眼点とすることにしました。つまり、「コンセプチュアルスタイル」の提唱です。


◆スタイルとは「独特なやり方」

ご承知の通り、PMでも「PMスタイル考」という連載をやっていましすが、時々、スタイルって何ですかという質問を結構受けることがあります。これに対しては

「独特なやり方」

ですと答えることにしています。つまり、今後は

「コンセプト(コンセプチュアルであること)にこだわった独特な方法」

について、マネジメントやビジネス、イノベーションなどさまざまな領域で考えてみたいと思っています。

ついては新しい連載にするかどうかについても迷ったのですが、33話より継続することにしました。ただ、これまでの部分は書籍のタイトルにしましたように「コンセプチュアル思考」でしたが、今後はスタイルについて考えたいのでタイトルも変更し、

「コンセプチュアルスタイル考」

とすることにしました。

今回は初回なので、とりあえず上の3つの領域について大きな方向性を書いてみたいと思います。


◆コンセプチュアルなマネジメントの方向性

まず、マネジメントです。コンセプチュアルスキルは79年くらい前に管理職に必要な独特のスキルとして提唱されたスキル概念です。その意味でマネジメントをする人には不可欠なスキルだといえますが、問題はコンセプチュアルスキルによってマネジメントがどのように変わるかです。

コンセプチュアルなマネジメントの本質は大局的なものの見方をし、組織の現実を結びつけて、マネジメントを行うことができることです。この話はマネジャーの階層によって意味合いが変わってきます。経営レベルのマネジャーであれば大局は社会になります。自社の事業の社会的な意味付けをすることです。

事業レベルのマネジャーであれば、大局は業界や競合企業になるでしょう。これらの大局を把握し、自社に事業状況を分析し、戦略を決めることを求められます。

製品レベルのマネジャーであれば、大局は例えば市場です。市場状況を見て、自社の能力を分析し、製品戦略を決めていくことを求められます。

このような活動をするには、大局と分析という思考軸以外に、抽象と具象、長期と短期といった視点を設定する思考軸や、意思決定をするために主観と客観、直観と論理といった思考軸が必要になります。


◆コンセプチュアルなビジネスの方向性

次にビジネス(事業)ですが、これについてはコンセプトそのものが重要になってきます。どういうコンセプトでビジネスを進めていくかを決めるのにコンセプチュアルなアプローチが必要になってきます。

あるコンセプトを以ってビジネスを進めていくには、抽象的な思考で決めたコンセプトと実際の製品や活動の関連付けをしなくてはならないのはもちろんですが、コンセプトは正解がある世界ではありませんので、それ以外に主観と客観、直観と論理といった思考軸も必要となります。

また、コンセプトとしてできるだけ長く、広く通用するために長期と短期、大局と分析などの思考軸でコンセプトと現実の結びつけを行うことも不可欠です。


◆イノベーションの方向性

さらに、最近ではイノベーションにも関心を持つ人が増えています。イノベーションの問題ではマネジャーだけではなく、一般的なメンバーにおいても必要となります。

イノベーションにおいては。重要な軸は抽象と具象です。イノベーションは一般的に抽象的なレベルでは既知のアイデアを具体化することによって全く新しい製品にしていくことが多いからです。このために抽象と具象の思考軸を中心になりますが、もう一つ重要なのは主観と客観の思考軸です。

今。日本でイノベーションが起こりにくい原因の一つは、客観にこだわりすぎているためです。というより、客観から抜け出せないといってもよいでしょう。あるいは、論理にこだわりすぎていると言い換えてもよいと思います。

そうではなくて。もっと主観的に物事を考えていく、あるいは直観的に進めていくことによりイノベーションが活性化されるでしょう。

コンセプチュアルスキルの基本的な方向性としては以上のようあものですが、この連載ではこのような方向性で具体的に何をするのかを考えてみたいと思います。


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  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
  主催:プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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