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第32話:コンセプチュアル思考で、相手の立場で考える(2016.11.25)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆相手の立場で考えるとは相手の主観で考えること

ビジネスやマネジメントにおいてよく「相手の立場で考えよう」という言い方をしま
す。なんとなくさわりのいい言葉であるので重要だと思う人は多いと思いますが、実
践するのはそんなに簡単なことではありません。

相手の立場で考えるということは、相手の主観で考えるということです。ここを客観
的なものだと思ってしまうとおかしなことになります。相手の意見を客観的に考える
だけなら、相手の立場で考える必要などあまりないからです。

ところが現実にはこの落とし穴に落ちているケースが多いように見受けられます。

どういうことかといいますと、大抵は自分の視点や価値観(つまり自分の主観)で、
相手の都合のよいことはどういうことかと考えているのです。

たとえば、仕事のスケジュールが遅れてきたときに上司に報告した方がよいのか、し
ない方がよいのかと迷い、相手の立場で考えてみようとします。ここでよくあるのは、
自分が相手の立場だったらどうするかと考えればいいと思ってしまうことです。その
ように考え、「聞きたくない」だろうと考えてしまい、報告せずに怒られました。

こんな風にものごとを考えているケースは決してすくなくありません。


◆なぜ、相手の立場で考えられないのか

このように考える背景には、意見というのは立場に応じて客観的なものだから、自分
の考えでも相手の考えでもあるいは別の人がその立場にいても、状況が同じなら同じ
だ、あるいは同じであるべきだと考えてしまうことがあります。これは日本人に独特
の思考パターンかもしれません。

では、相手の主観で考えればよいという話になるわけですが、これがなかなか、難し
いのです。難しい理由は2つあると思われます。

一つは上司という人間を理解していないこと。もう一つは、相手の立場で考える方法
が分からないことです。

そして、この2つの根底にある問題が、人間を抽象化できていないことです。

まず相手を理解できないという点から考えてみましょう。

自分はどういう人間かというのを聞かれたときは、大抵の人はどういう価値観を持っ
ているかとか、どういう性格だとか、好きなものや嫌いなものについてかなり抽象的
なレベルで答えるでしょう。そこで、延々と自分はどういう体験をしたとか、どうい
う行動するとか、具体的なことを答える人は珍しいと思います。


◆相手を理解するとは相手を抽象的に捉えること

相手を理解するというのもそういうことです。たとえば、報告すべきかどうかという
問題について考える場合には、相手が仕事の進め方についてどういう考えを持ってい
るか、情報についてどういう考えを持っているかを知らなくてはなりません。「こう
いう場合はこうだ」という具体的な判断基準を考えることはほぼ不可能に近いと言え
ます(現実にはそれを要求する人が極めて多いのだが)。

このような抽象的な人間像の把握は、数多くの日常的な具体的な局面から抽象化され、
生まれるものです。この抽象化ができない限り、相手を理解することはできないでしょ
う。

さらに抽象的な相手の人物像を具体的な場面に適用することができないケースがあり
ます。たとえば、同僚から「あの上司は基本的に部下は自立して仕事をしてほしいと
思っているので、あまり細かいことは報告しない方がよい」と聞いていたとします。

しかし、細かいこととはどういうことか判断ができないので、結局、相手の立場で考
えることができません。


◆どうすれば相手の立場で考えることができるのか

では、どうすれば相手の立場で考えることができるようになるのでしょうか。

まずは、相手の人材像を抽象的に捉えることができ、かつ、その抽象像から自分がい
ま抱えている具体的な状況における判断をすることができるようになることです。

たとえば、「あの上司は基本的に部下は自立して仕事をしてほしいと思っているので
、あまり細かいことは報告しない方がよい」ということであれば、細かいことを定義
してほしいと考えるのではなく、なぜ、そういう風に考えているのかということを日
常から考えてみることです。

仮に時間がないことが理由だろうと洞察できれば自分で解決できる問題かどうかを判
断して、自分で解決できる問題であれば報告しない。何か助けが必要であれば問題を
切り出して報告するといった判断をするわけです。

これはコンセプチュアル思考の抽象的/具象的の軸を使うことによって実践できます。

さらに、相手の価値観を把握することが必要です。そこでは、客観的/主観的の軸を
うまく使えば実践できます。主観と客観を行き来することによって、自分と相手の違
いを知り、相手の価値観を自分の価値観との相対で位置付けていけばいいのです。

このような対応ができて、初めて相手の立場で考えることができたと言えます。


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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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