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第5回 支援とは何か(2009.02.23)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆プロジェクト支援と兵站の対比

前回、プロジェクトの支援を兵站に喩えた。この兵站の解説の中から、キーワードを抜き出して、これにプロジェクトに対する支援を見立ててみよう。

戦闘部隊の後方(プロジェクトの背後)
軍隊の戦闘力(プロジェクトチームの実務能力)
作戦行動(計画実行)
機能(制度)
活動(マネジメント)
組織(上位組織)
兵器(業務ツール)
燃料(スキル)
食料(動機)
補給(マネジメントサポート)
機械類の整備と修理(プロジェクト環境の整備)
将兵の医療(リーダーやメンバーの教育、育成)
拠点設営(プロジェクトルームの設定)
兵站線の確保(プロジェクト目標の設定)
各種物品の取得と保有・管理(資材の調達)
役務提供(支援)

さて、この見立てで、江畑謙介氏の定義を書き直してみる。こんな感じになる(日本語の「てにをは」は適当に修正)。

プロジェクトロジスティクスとは

プロジェクトの背後にあってプロジェクトチームの実務能力を維持し継続的に計画実行を可能とする制度やマネジメント、上位組織の全般を指す。一般的にツール・スキル・動機などをプロジェクトへ届けるマネジメントサポート、業務ツールを含むプロジェクト環境の整備、リーダーやメンバーの教育、育成、プロジェクトルームの設定、プロジェクト目標の設定、資材の調達、支援等を包括的に指す。

というステートメントになる。如何だろうか?


◆ロジスティクスがプロジェクトを動かしている?

さて、これを前提に考えてみたいのは、前回、最後に少し触れたが、江畑謙介氏のロジスティクスが部隊を動かしているという指摘である。

実は、前回の記事に対して戦争とプロジェクトは違うのではないかという指摘もいただいた。そうは思っていないので、こういう例えをしているわけだが、その中に、プロジェクトではプロジェクトマネジャーに権限を委譲しているので、ロジスティクスはさほど重要ではないという指摘があった。いいたいことはまさにここだ。

部隊に対しては戦闘のオペレーションの権限委譲が行われている。その権限委譲は作戦(戦略)があって、その作戦での現場機能としての権限が委譲されている。従って、基本的には作戦を無視した行動というのはできない。つまり、発想が逆で、部隊が作戦通りに動いて目標を達成するためにロジスティクスが必要になるのだ。

その意味で、まさに「支援」なのである。


◆支援というからには戦略が必要

作戦がない中で「何とかしてこい、要請してくれれば全面的にバックアップする、安心しろ」と言って前戦に送り出す。これは権限委譲とは言わないし、このような活動を支援とも言わない。単なる放置である。要請すれば全面的にバックアップするなどといった約束は知らないといっているに等しい。戦場でいえば、要請している間に部隊は全滅しているだろう。

つまり、ロジスティクスが部隊を動かしているというのは、部隊に作戦を理解、周知し、一旦権限委譲をしながらも、作戦を実行するために必要な支援を与えていることに他ならない。すべては作戦を中心に回っている。

プロジェクトでも同じだ。組織はプロジェクトに戦略や戦略目標、戦略計画を理解させ、その戦略を実施するために必要なロジスティクスをプロジェクトに提供するのがあるべき姿である。

最近、戦略がない中で、プロジェクトマネジャーや下位組織に対して支援という言葉を使っているのが気になるケースが多い。「支援型リーダーシップ」といった言葉も使われるになってきた。支援とは何かということをもう一度、きちんと考えてみたい。それが、組織的なプロジェクトマネジメントが成熟する第一歩になるだろう。

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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「プロジェクトマネジャー養成マガジン」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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