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第41回 プロジェクト品質の家(8)(2013/04/26)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


プロジェクト品質の家
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

◆プロジェクト品質の家(QFD:Quality Function Deployment)(8)

前回は、4)について、書きました。今回は、5)についてです。

      ヘ
     /※\
    ┌──┐
    │2)│
 ┌──┼──┼──┬──┐
 │1)│3)│5)│4)│
 └──┼──┼──┴──┘
    │6)│
    └──┘

プロジェクト品質の家は、顧客の期待をスコープに取り込み、顧客の期待・要望を満足するためにプロジェクトの仕様の優先度を決めるためのツールです。
描き方には順番があり、

1)顧客の期待を記載します。(プロジェクトにおけるWHAT)

2)顧客の期待を実現していくためのプロジェクトの進め方を記載します。(WHATを実現するためのHOW)

3)1)顧客の期待と2)プロジェクトの進め方との関連の有無やその度合いを記載します。(「◎」や「○」を記入)
  ここにマークが全くつかない場合、顧客の期待である1)を、2)で全く実現しようとしていないわけですので、Howであるプロジェクトの進め方があまりふさわしくないということになり、再考する必要があります。
また、マークが多いHOWを優先することで、1)のWHATがより実現されていくことになります。

2)の上部の屋根の部分である※)は、2)のプロジェクトの進め方においての相関関係を記載します。

4)競合(ベストプラクティス)を選び、1)の顧客の期待に対して、5段階の評価を行います。自プロジェクトのレベルと競合プロジェクトのレベルを記載します。

次に、5)では、1)の顧客の期待に対して、4)で自プロジェクトと競合プロジェクトを5段階で比較評価した結果に対して、顧客は、どれに魅力を感じるかということを予測します。

競合のプロジェクトのレベルが「3」で自プロジェクトのレベルが「5」であれば、自プロジェクトに対して差別化としての魅力を感じるのか、それとも、「3」であろうが、「5」であろうが、ある程度満たされていればOKなのかということです。

また、競合プロジェクト、自プロジェクトともに、レベルが「3」であるけど、顧客はその期待を大変重要視しているため、レベルは「5」じゃないと、自プロジェクトに対して満足してくれないなどを推定するわけです。

ここで注意することは、「プロジェクト品質の家」は立上げ段階で作成するツールですので、まだ、プロジェクトには着手していないということです。競合プロジェクトがこの程度であるから、自プロジェクトでは、顧客のこの期待に対して、このレベルを目指すと表明するわけです。また、この期待に対してこのレベルであれば、顧客は期待が実現することに満足することになります。

このように、顧客の期待の優先付けを、競合プロジェクトとの比較や自プロジェクトの差別化によって、行います。

そして、1)の顧客の期待に対する優先度を5)に記載します。

それでは、最後の6)をどのように記載するのかを次回に述べます。


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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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